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2019年、ラグビーは日本で。2020年、フットサルはリトアニアで。スポーツ好きの言葉から感じたこと【コラム】

(PHOTO,TEXT・佐藤功)

「今、3次販売まできてるの知ってる?」と話してくれたのは夏ごろ。この知人は、サッカーのワールドカップを見ながら、どうにか2019年に日本で開催されるラグビーのワールドカップのチケットを取ろうとしていた。彼はスポーツが好きなタイプ。野球、サッカー、バスケ、さらにはハンドボールも好きだったりする。そんな守備範囲の広い彼だから、ラグビーも対象のひとつ。「日本でやるんだから」というものが彼を突き動かしていた。

その彼が「見たかったな」と言った。彼の「日本でやるんだから」という、ひとつの機会が消えた。10月26日、2020年のフットサル・ワールドカップはリトアニアに決定。普段あまりFリーグを見ていない人が「見たかった」ということが、改めて自国開催の大きさを感じさせた。

彼は「日本」でやるから見たかった、それは日本に住んでいるから。「せっかくやるんだから」というのが理由のひとつ。この日本に住んでいる人を細分化していくと、都道府県や市町村の単位になる。その都道府県と市町村には国内クラブがある。ワールドカップを戦う日本代表は国という単位で根付き、国内クラブは都道府県や市町村という単位で根付く。そこに住んでいるから、という共通点、地域密着がある。

何かを盛り上げたいのであれば、どこに住んでいるのか、というところがスタート地点になる。その順序が大事。場所的に遠い人よりも近い人の方が見に来てくれる可能性は高い。それが、地域密着という理念のルーツなんだろう。そこから、SNSを活用したデジタルな訴えだけはなく、地域貢献活動と言われる実際に接するアナログ的な手法を織り交ぜる。ネットに頼らなくても直接会える、というのも地域密着の理念のひとつなんだろう。

よく考えられた理念だな、と小難しいことを考えていると、彼はスマホをいじりチェックし始める。ラグビーのワールドカップが行われる、味の素スタジアムの情報をチェックしていたわけではなく、サッカーの情報を見ていた。なぜなら彼が最も好きなスポーツはサッカー、そして好きなクラブは浦和レッズだから。

そう、彼は埼玉県民である。

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