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フットサル日本三国志 第1章 フットサルの原点/その7 選手権大会の変化とエンジョイフットサルの終焉

フットサルプレイヤーのためのポータルサイト「みんサル」からの記事を転載となります。


 

その7 選手権大会の変化とエンジョイフットサルの終焉

 

1995年、日本サッカー協会は、サロンフットボールからFIFAルールに則ったフットサルの普及を受け、全日本フットサル選手権(以降選手権と称す)開催を決断、その第1回大会を1996年の1月開催とした。サッカーの天皇杯と同じ仕組みで、誰もが参加でき、地方の予選大会を経て、中央の決勝大会にはおおよそ16チーム(のちに20~24チーム)が進み、日本一を競うものである。以来、選手権の開催は、年末に地域の予選、決勝大会は年初(1月から3月)に開催されている。

選手権開催決定の背景には、世界選手権・アジア予選の代表選考の場が必要になったことが挙げられる。今までファイブアサイドフットボールと呼ばれていた競技名がフットサルと正式に独立した競技名に改められ、FIFAフットサル世界選手権(以降世界選手権と称す)となって、1996年スペインで開催されることが決まったのである。そもそもフットサルは、今のところ学校スポーツでもないし、企業スポーツでもない。したがって、競技志向のチームが参加できる大会は、フットサル施設あるいはイベント業が開催する民間大会がほとんどで、当時はその大会もまだ数は少なかった。

そんな折に開催されることになったサッカー協会主催の全日本選手権大会は、フットサルなら日本一に成れるかも知れないという足に自慢のフットサル愛好家チームはもちろんのこと、本格的な大学のサッカー部、企業のサッカー部などもこぞって出場する夢のある大会となった。初回の参加チーム数は定かでないが、回を重ねると1000チームを超える大きな大会となっていった。

実はこれは関東フットサル三国志の書き出しである。あれから23年、第24回大会が、この3月2日から開催される。当時と比べてみると、F2リーグが出来たのでF1、F2あわせて18クラブが無条件に中央大会に進出、地域からはオープン参加の14チームを加えて32チームで争う大きな大会になった。ただ、Fリーグからは18クラブ参加、オープン参加ではあるがFクラブのサテライトチームが4チーム勝ちあがって参加しているので、第1回大会の頃のような一攫千金、下剋上、成り上がりといった一般参加のチームにとって、勝ち上がりが難しい大会になったしまった。ただ、リーグ戦方式ではなく、全チーム均等のトーナメント方式となったので、そこに少しはジャイアントキリングが残されているかも知れない。

一方、奇しくもこの2月1日にサッカー協会主催のエンジョイフットサルというサイト&フットサル大会がこの3月をもって終了のお知らせが一斉に届いた。知らない人も多いというか衝撃をもって伝えられてもいないようなので、少し触れておく。

JFAエンジョイフットサルとは、フットサルが「いつでもどこでも誰でも」をモットーに必ずしも競技志向ではないフットサルを楽しむ人達がフットサル人口の過半数以上を占めていることに鑑み、競技を統括する協会としては何らかの関与、便宜を図り、最終的には広い意味での競技人口を増やことを目論んだ。そして、その目的達成のために個人の登録制度と情報提供、そしてエンジョイ型の全国レベルの大会を開催する事業に乗り出したものである。大会としては、サッカー協会直営のエンジョイフットサル大会、途中から名称が変更となったが連携のホンダカップ、そして小学生中心のエグザイルカップの3大会を管轄していた。事業開始が2013年だから6年間続いたことになる。
なぜ、終了となったかその理由は定かでないが、想像するに当初の目的が裾野の広いフットサル人口をサッカー協会のファミリー構想に組み入れる計画であったが、それほど進まなかったことが原因ではないだろうか。皮肉にも、片や競技色が強まった全国選手権大会、一方では最もフットサルの特徴が出ているエンジョイフットサル大会の終了、この2つを同時に迎えることになった2019年ということになる。これをどのように受け止めたらいいのだろうか。次回はこのことに触れてみたい。

さて、写真の方は、第1回全日本フットサル選手権の優勝カップである。あとで登場するが第1回の優勝チームは、関西のルネス学園というスポーツ専門学校のサッカーチームであった。

 

 

木暮知彦

みんサル運営会社のピープルスポーツ株式会社社長。1999年の第1回の関東フットサルリーグ、伝説のスーパーリーグの立ち上げなどに関わった。自らはFIRE FOXの代表として、リーグ優勝、フットサル選手権の優勝を経験した。元フットサル日本代表木暮 賢一郎の父親でもある。

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