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日本フットサル三国志 第1章フットサルの原点 その10 日本のフットサルコートの数は?

フットサルプレイヤーのためのポータルサイト「みんサル」からの記事を転載となります。


 

その10 日本のフットサルコートの数は?

 

1994年に日本初の屋外型人工芝のフットサルコートが誕生したと前回紹介した。千葉県の沼南町の町営コートで2番目は民営で二子玉川の東京フットサルクラブである。これをきっかけにフットサル施設の建設に拍車がかかる。むろん、フットサルそのものに魅力、ニーズがある前提ではあるが、屋外型人工芝の建設ブームには理由がいくつかあった。
まずは、当時は自治体の体育館では室内の器物を壊すというイメージがあり、自治体の体育館ではなかなかフットサル使用の許可が降りなかった。2つ目は、既存の施設や空き地の利用が比較的簡単に出来るよう施設事業者の参入があったからである。前回紹介したソーコー以外にもいろいろメーカーが参入した。フットサルが出来るスペースにフェンス、ゴール、フロント、そして人工芝コートを敷き詰めれば完成である。既存のテニスコートの転用、駐車場、空き倉庫の転用、空き地、デパート等の屋上の利用など様々な形式でフットサルコートの建設が進められた。前述した二子玉はテニスコートの転用である。とりわけ、テニスブームの終焉でフットサルコートへの転用が目立つようになった。
ちなみに、日本フットサル施設連盟の2011年の調査によれば、フットサルコートは全部で579、面数で1370、面数のうち屋外屋根なしが925、床材別では人工芝が1294と圧倒的に屋外屋根なしかつ人工芝が多いことがわかる。
フットサルの魅力、ニーズの喚起という側面では、全日本フットサル選手権大会が1996年に始まり、ようやく世間の認知を得て、テレビのニュースにNEW SPORTSとしてたびたび取り上げられるようになったことが挙げられる。いわゆる「いつでもどこでも誰でも」のコンセプトが世の中に受け入れられる時代に入ったのだ。

 

2003年に施設の業界団体として設立された日本フットサル施設連盟の常設フットサル施設調査によれば、日本初の人工芝フットサル施設が誕生した1994年は10施設、1996年の全日本選手権スタートの年は累計で41施設、それが最終調査の2006年には累計529、なんと10年間で12倍の急成長を遂げたとある。 とりわけ、急成長の時期は2002年日韓ワールドカップ開催以降の3年間で、2002年48施設,2003年75施設、2004年97施設と月に1~2施設は日本のどこかでフットサル施設が誕生していたことになる。恐らく、サッカーに興味を持ったファンが手軽にボールを蹴る場所を求め、これを供給する側もハード設備である施設の供給、料金の仕組み、予約の仕組みなど利用方法を含めソフト面を確立、ちょうど需要と供給がマッチした時期であったのだろう。
しかし、現時点の2019年、さすがにブームは去り、例えば前々回に記述したサッカー協会運営のエンジョイフットサルのサイトによれば自治体も含めてフットサル施設は543、13年間でほとんど増えていない。しかも、自治体のフットサル利用が進んでいることから推定すると民間のフットサル施設はむしろ減少傾向にあると思われる。課題も多くつきけられており、屋外コートの弱点である雨の日対策として屋根付きあるいは屋内の施設、シャワーを含めたフロント設備の充実、老朽化が進んでいることから人工芝、ナイター照明の一新などハード面の要望は多い。

 

そうはいっても、フットサル施設のスポーツ施設に対するポテンシャルは高く、2016年の文科省の民間スポーツ施設数調査によれば、1位ゴルフ場2123、2位トレーニング場1606、3位水泳場1532、4位ゴルフ練習場1435、5位ダンス教室1190、6位庭球場1033とあり、7位が空手・合気道の470であるから、フットサル施設が7位に浮上する勘定である。残念ながら、文科省の統計はジャンル定義が古く、未だにフットサル施設のカテゴリーがないのである。
その数のポテンシャルから最近ではフットサル施設の多目的利用の試みが数多く行われている。定番のサッカー教室はもちろんのこと、テニスの併用、卓球、ゲートボール、バーベキュー、個人利用、ファミリー利用、最近ではドローン練習、AR(拡張現実)型ゲームHADO、ストリートサッカーなどである。しかし、いずれもまだ決め手がなく、個人参加型フットサルに続く、人気コンテンツの開発あるいは改良が求められている。
さて、今回の写真は池袋のボンフィン落合南長崎フットサルコートで昨年3月に実験的に行ったAR型ゲームのHADOの模様を紹介しよう。HADOは、頭にヘッドマウントディスプレイ、腕にアームセンサーを装着して行うシューティングゲームで、AR型ゲームとして注目を浴びているスポーツである。最近ではワールドカップまで行われている。もしかしたら、AR技術を応用したフットサルゲームが出来るかも知れないと思い、紹介することにした。

 

次回は、フットサル施設の多目的利用につながるかも知れないストリートサッカーについて紹介しよう。

 

木暮知彦

みんサル運営会社のピープルスポーツ株式会社社長。1999年の第1回の関東フットサルリーグ、伝説のスーパーリーグの立ち上げなどに関わった。自らはFIRE FOXの代表として、リーグ優勝、フットサル選手権の優勝を経験した。元フットサル日本代表木暮 賢一郎の父親でもある。

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