ピヴォ×みんサル

日本フットサル三国志 第2章 あのチームはどうなった(フトゥーロ) その1 ミスターフットサル あくなきフットサル道の追求

フットサルプレイヤーのためのポータルサイト「みんサル」からの記事を転載となります。


 

その1 ミスターフットサル あくなきフットサル道の追求

 

 2019年3月23日(土)、葛飾区水元体育館は、フットサルのシーズンオフにもかかわらず、大盛況のフットサル大会が行われていた。そこには市原誉昭、藤井健太、小宮山友祐、木暮賢一郎の歴代日本代表キャプテン、鈴村拓也、金山友紀、原田浩平、稲葉洸太郎ら元日本代表、Fリーグの元、現選手など有名選手がずらり顔を揃えている。それもそのはず、その大会とは、岩本昌樹と小野大輔の引退記念メモリアルマッチの大会であった。

岩本昌樹といえば、ミスター浦安と言われるほど日本のフットサル界を引っ張ってきたバルドラール浦安の前身プレデター時代から一貫してバルドラールの中心選手として活躍、一昨年42歳で引退した。フットサル界に足を踏み入れたのは大学時代というから20年以上のキャリアを誇り、第一戦で活躍していたことになる。足が速く、華麗なドリブルで鋭い縦の突破は誰も止めることは出来なかった。むろん、デビュー当時は若く、その華麗なテクニックからプリンスというあだ名がついたほどである。また、海外挑戦の先駆者でスペインリーグのアルバセテというチームのセレクションに合格、デビューを果たしたことは有名である。
小野大輔は、前回の府中アスレ編ですでに登場しているが、ファイルフォックスからフトゥーロ、そしてイタリア、スペインに渡り、バルドラール浦安の移籍で日本に戻り、日本の代表的なピヴォとしてワールドカップにも2回出場、昨シーズンをもって引退した。39歳である。

さて、前置きが長くなったが、ミスターフットサルとフトゥーロについて語ろう。実は、この引退を記念して、フットサルライター河合拓による2人の対談が実現していて、そこにミスターフットサルこと上村信之介が登場するのである。

それは、2人が最も影響を受けた人物という質問である。まずは岩本の答え。「俺は上村信之介くん。一番、見ていて勉強したからね。めちゃくちゃ器用だし、周りに見たいと思わせる人って信之介君が一番だった」。次に小野。「最初は信之介くんだね。そこから影響受けた人、たくさんいますね。一番と言われると難しい。でも、影響を受けたとなると、信之介くんになるかな。出所が一緒だから、あまり面白くないけどね。」

小野の場合は彼特有の言い回しとなったが、日本を代表するフットサル選手2人に一番影響を受けたと言わしめた人物がミスターフットサルことフトゥーロの創設者上村である。いかに凄くて当時は絶大な人気を誇っていたかを示す事実がある。
それは、2006年4月に第1回関東リーグのオールスター戦が開催されたが、人気投票でオールスターを選んだのである。その結果を見てみると、第1位は当時絶大な人気を誇るフトゥーロの上村である、ミスターフットサルとも呼ばれ、フェイク、足の裏、トーキックシュート、意表を突くパスなど、フットサルならではのプレー満載が人気の秘密であった。2位は、新興勢力のボツワナから北原が選ばれた。若さと潜在能力が買われたのであろう。3位は、カスカベウの金山で、スピードスターといわれゴール前への飛び出しに人気があった。4位は、プレデターの岩本で、プリンスと呼ばれ、華麗なテクニックと切れのあるスピードが売りであった。
2006年と言えば、上村がデビューしたのは1996年の第1回全日本フットサル選手権出場の府中水元クラブで、第2回には優勝を果たし、その後、ファイルフォックスで第4回、第5回2大会連続優勝、2002年にはフトゥーロを創設、その間アジア選手権日本代表に3回連続選ばれるなどの実績を積み、31歳の円熟の時である。フトゥーロの正式なチーム名称はローマ字表記で「FUTURO」、ポルトガル語で未来を現し、上村のフットサルの未来にかける想いが現れている。(読み方を示すために便宜上、カナ表記にしている)

さて、そのフトゥーロであるが、その後どうなったのであろうか。

2018年度(今年の3月末まで)の東京都1部のリーグ順位表に、フトゥーロが12チーム中の11位、2勝9敗の成績で名前があった。ちなみに、優勝はフウガドールすみだバッファローズで、入れ替戦を制し、来シーズンは関東2部に参入する。栄枯盛衰が常とはいえ、当時はフウガドールのトップチームが関東リーグの新興チーム、フトゥーロは老舗のチームだったものが、昨シーズンは東京都一部リーグで明暗を分けることとなってしまった。
そして、今シーズンは4月6日(土)、東京都1部リーグが開幕、フトゥーロは昨シーズン4位のNEOと対戦した。結果は、0-4と先行され、後半3-4まで追いついたが最後は追加点を決められ、開幕戦は黒星と厳しいスタートとなってしまった。しかし、上村は攻撃ばかりでなく守備にも動きまわり、ミスターフットサルの健在ぶりを示した。上村は現在44歳、引退した岩本が43歳、甲斐が47歳となった現在、レジェンドと呼ばれる選手達の中で現役は恐らく上村しか残っていないのではないだろうか。そこにはフットサル道を極めたい強い意志を感じる。

さて、写真は昨年にデジタルピヴォ(ピヴォ×みんサル)が上村にインタビューしたときの写真(この時のインタビューでは今でもフットサルが上手くなりたい、まだまだ勉強したいと述べていた。)と第5回全日本選手権をファイルフォックスで優勝、雑誌ピヴォの創刊号の表紙を飾った写真を掲載する。約23年間、ミスターフットサルのあくなきフットサル道への追求を感じてくれれば幸いである。

 

 

木暮知彦

みんサル運営会社のピープルスポーツ株式会社社長。1999年の第1回の関東フットサルリーグ、伝説のスーパーリーグの立ち上げなどに関わった。自らはFIRE FOXの代表として、リーグ優勝、フットサル選手権の優勝を経験した。元フットサル日本代表木暮 賢一郎の父親でもある。

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