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日本フットサル三国志 第2章 あのチームはどうなった(フトゥーロ) その4 フットサルの街府中の没落

フットサルプレイヤーのためのポータルサイト「みんサル」からの記事を転載となります。


 

 

その4 フットサルの街府中の没落

 

2009年12月5日、北区滝野川体育館で関東リーグ1部第12節が行われた。今から約10年前のことである。当時の記録を辿ってみる。

恒例の選手権予選のための中断が明けた最初の節であった。この節は、アルティスタ6-5フトゥーロ、カフリンガ2-2ファイルフォックス、フウガ6-4マルバ、ゾット4-2ブラックショーツとなり、フウガがほぼ優勝しかも3連覇を手中に納めることとなった。2位ゾットとの勝ち点差は6で残りが2試合、得失点差は10であるから決まったようなものである。開幕こそ2連続引き分けで、多くのFリーグ移籍者の影響かと心配されたが、負けなかったことが今年のフウガを象徴しているようだ。開幕2引き分けのあとは、ゾットに負けるまで5連勝したから、いかに最初の2引き分けが価値あるものだったかがわかる。つまり、昨年からの戦力ダウンを組織でカバーし、安定した戦いぶりを示したのだった。
このフウガの優勝を手伝ったかのようなチームがあった。それは、ファイルフォックスとフトゥーロだった。ファイルフォックスに至っては、フウガに2-7、4-8と大量失点で2敗、フウガの得失点差の90%を献上した。この時点で、ファイルフォックスは最下位、フトゥーロは6位で、府中の名門2チームが残留争いをする状況となっていた。
一方、Fリーグに目を転じてみると、同じ12月5日に16節が行われ、府中アスレティックは、バサジイ大分に1-4で敗れている。第8節から9連敗中で、順位は最下位であった。

フットサルの街といわれた府中で、黄金時代を築いた3チームが、関東リーグで6位と最下位、Fリーグで最下位とは、栄枯盛衰は世の常とはいえ誰が想像したであろうか。

しかし、これは時代の流れの象徴であろう。フットサルの人材、技術、情報が府中ひいては関東に集まり、一時期は栄耀栄華を極める。しかし、全国リーグが出来て、人材および技術、情報は全国に拡散する。その結果、関東ひいては府中は衰退を始めたのだった。
奇しくも、この12月5日、ペスカドーラ町田はシュライカー大阪に0-5と大敗、前節の名古屋オーシャンズとの直接対決に続いて2連敗、いっきに優勝から遠のいてしまった。ちなみに、バルドラール浦安は5位、湘南ベルマーレは8位であった。,

12月5日から1週間後、第13節関東リーグが行われた。ついにフウガがファイルフォックスを8-4で破り、最終節を残して前人未踏の3連覇を達成した。3度優勝のファイルフォックスを倒して3連覇達成が象徴的であった。皮肉なことに、この結果、ファイルフォックスとフトゥーロの残留争いが始まった。最終節、ブラックショーツ対フトゥーロ戦でフトゥーロが負けると、もう1試合のファイルフォックス対マルバ戦の結果次第でどちらかが自動降格、どちらかが入れ替え戦にまわるということになったのだ。
そして、12月23日の第11回関東リーグの最終節、ブラックショーツ対フトゥーロ戦は、ブラックショーツが4-1でフトゥーロを破り、残留を決めている。そしてファイル対マルバ戦、結果は、3-0でファイルがマルバを破り、フトゥーロが降格、ファイルが入れ替え戦にまわることになった.。最終節の最終試合、フウガはカフリンガを4-2で下し、11勝2分け1敗で有終の美を飾った。準優勝は唯一フウガを破ったゾットが入った。また、3位にはマルバ、4位アルティスタ、5位ブラックショーツ、6位カフリンガという順位だった。

まさにフウガ優勝、ゾットが準優勝、フトゥーロが降格、ファイルフォックスが入れ替え戦にまわるというフットサルの街府中の栄枯盛衰が現実のものとなったのだ。

以上がフトゥーロ関東1部降格の顛末である。降格から8年間、2部に留まったが、2017シーズンで関東2部も降格、東京都1部は2018年からで2シーズン目を迎えたことになる。過去、関東1部、2部を行ったり来たりしたチームは昨シーズン2度目の降格をしたブラックショーツ、ゾット、コロナなどいくつかのチームがあるが、私の記憶では東京都1部まで降格して関東1部復帰のチームはいない。
是非、この前の試合で見せた信之介の指導力、リーダーシップで1部復帰を目指して欲しいものである。と言いたいところであるが、ここのところの関東リーグの状況を見てみると厳しいものがある。それは、Fリーグサテライトの台頭である。現在、1部にはロンドリーナ(湘南ベルマーレ)、ペスカドーラ町田、バルドラール浦安の3チーム、2部には府中アスレティク、今度昇格したフウガドールすみだの2チームが入っていて、Fリーグ1部のクラブすべてが関東1部、2部のサテライトチームを持ったことになる。これは各クラブの戦力強化策の現れであり、必然といえば必然であるが、関東にFリーグクラブが集中していることの現れ、ひいては東京圏にすべてが一極集中している歪といえないこともない。すでにJリーグではサテライトチームの扱いが課題になっているが、FリーグにおいてもFのサテライトチームが地域リーグに数多く占めることはいずれ問題になると思われる。
写真は府中の栄光栄華の象徴、ファイルフォックスが全日本選手権で優勝したときの上村進之介の写真としよう。

 

木暮知彦

みんサル運営会社のピープルスポーツ株式会社社長。1999年の第1回の関東フットサルリーグ、伝説のスーパーリーグの立ち上げなどに関わった。自らはFIRE FOXの代表として、リーグ優勝、フットサル選手権の優勝を経験した。元フットサル日本代表木暮 賢一郎の父親でもある。

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