ピヴォ×みんサル

アジア王者には負けられない。ペスカドーラ町田・毛利元亮の次なる目標は?

Fリーグ・ディビジョン1第9節、ペスカドーラ町田の毛利元亮は5人の男たちと再会する。AFC U-20フットサル選手権を制したメンバーがいるFリーグ選抜戦は、毛利にとって特別な戦いだった。

▼日本に残っていた、もうひとりのU-20代表

「意識をするな!」。そう言われても難しかっただろう。

ペスカドーラ町田は12日、Fリーグ・ディビジョン1の第9節でFリーグ選抜と対戦した。この試合でメンバー入りした毛利元亮にとって、この試合は特別な思いを持って臨んだゲームだった。

約1カ月前、毛利はU-20フットサル日本代表のメンバーとして、イランのタブリーズへ行き、AFC U-20フットサル選手権を戦うはずだった。ところがチームがイランへ飛び立つ2日前のチーム練習中にチームメートと接触し、負傷してしまう。診断結果は右腓腹筋損傷で、全治6週間。これによりU-20日本代表を辞退することとなってしまった。

毛利が抜けたU-20日本代表は、その穴を感じさせることのない戦いぶりを見せ、見事にアジア制覇を成し遂げた。大会をライブ配信で見たという毛利は、帰国後にペスカドーラ町田アスピランチの本石猛裕から金メダルを受け取っていた。

さらに、この日の試合前には町田がU-20フットサル日本代表の優勝報告会をセッティング。本石とFリーグ選抜にいるU-20フットサル日本代表5選手(田淵広史、畠山勇気、髙橋優大、松川網汰、山田凱斗)が花束を受け取っている。スピーチでは本石が、「元亮との約束どおり、金メダルを持ち帰ることができて、本当に良かったです」と、挨拶をする場面もあった。その姿をベンチから見ていた毛利は、「素直におめでとうという気持ちと、悔しい気持ちがありました。タケ(本石)が『約束を守れて良かった』と言ってくれて嬉しかった」と振り返る。だが、同時に闘志も掻き立てられていた。

同年代のチームメートが活躍しても、「自分はそんなに気にしていません。目標は、どのカテゴリーでも1試合1得点を取るというのを個人的には掲げています。人と比べるよりも、自分が成長することが一番なので、そこを達成することですね」という毛利だが、この試合の対戦相手にいた、5人のアジア王者には負けられないという思いは強かった。「あの5人には、絶対に個人で負けない」。そう誓ってピッチに入っていったという。

0-0で迎えた前半7分、右サイドから中村充が縦に仕掛けた。毛利はマークを外してファーポスト前へ走りこむ。そこに中村からシュート性のボールが届けられると、毛利はしっかりと叩き込んだ。

「そろそろ自分も得点を取らないといけないと思っていました。アスピランチで関東リーグの初ゴールを決めた時も、(中村)充くんからオレにファーへのパスが来て、同じような形で決めていたんです。充くんに感謝ですね。(中村は)今日の試合まで、2試合連続でゴールを決めていましたし、動きがキレていました。あそこはパスが来るなと思って詰めていました」

この毛利のFリーグ初ゴールとなった先制点もあり、町田は4-2でFリーグ選抜に勝利し、今季初の3連勝を達成した。しかし、絶対に勝ちたかった相手を破ってつかんだ連勝の喜び、Fリーグで決めた初ゴールの喜びよりも、強く頭に残っていたのは、反省点のようだ。

「後半の1失点目は、自分がブロックされたのを回避できなくて、シュートを打たれて決められてしまいました。ああいうところをもっと減らしていかないと、得点しても出場時間はどんどん削られていってしまうと思います。攻守ともに良い結果を毎試合出せるように、練習から頑張りたいと思います」

現在、町田のトップチームに所属する毛利だが、夏には第6回U-18フットサル選手権にも出場する。まだ18歳の毛利は、次のAFC U-20フットサル選手権に出場する権利を有しており、その大会に出場する選手たちは、次のU-20日本代表でもチームメートになる可能性がある。

「2連覇がかかった次のU-20AFCフットサル選手権では、自分たちが中心になっていかないといけないと感じています。そのために、自分の今、置かれている環境で最高のパフォーマンスを出し続けることが、そこへの一番の近道だと思うので、まずは日々の練習、目の前の試合に全力で取り組んでいきたいと思います」

あらためて、アジア王者となった選手にも通用することを証明した毛利。2年先にある最大の目標を見据えながら、目の前の1試合1試合に全力を注ぎこんでいく。

 

河合拓(かわい・たく)

2002年に当時、国内唯一のフットサル専門誌Pivo!の編集部に入りフットサルに魅力せられる。その後、2006年のサッカー・ドイツW杯を前に週刊サッカーマガジン編集部に入り、セレッソ大阪、ガンバ大阪、横浜FCなどを担当。2011年から2014年まではゲキサカ編集部で活動。2015年からはフリーランスとなり、2016年に「FutsalX」を立ち上げ、フットサルを中心に取材しながら、サッカー日本代表も取材する。U-18フットサル選手権は第1回大会からすべての大会の取材を続けている。

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