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F2初、北九州セントラルの舞台裏。8つのクラブが手にしたものは?【コラム】

2019年7月21日 北九州
(PHOTO,TEXT・佐藤功)

▼F2初のセントラル開催

この日、四回目の試合終了のホイッスルが鳴った。だが、スタッフたちの仕事は終わらない。壁に貼ってあるポスターをはがし、ピッチに貼られた白線をはがす準備をする。その横ではボルクバレット北九州・柿塚英樹GMが、書類の入った段ボール箱を抱えあちらこちらと忙しそうに動いていた。2019年7月21日、F2初のセントラル開催を実施。北九州に8つのクラブが集まる長い一日が終わろうとしていた。

「どっちに転ぶかわからなかったので不安でしたね。ガラガラだったらカッコ悪いなと思っていましたけど、入ってくれてよかったですね」。

柿塚GMは、撤収作業が終わった北九州市立総合体育館を見ながら一息をついた。ここ北九州市立総合体育館は、2007年12月22日にFリーグの共同開催があった。だがボルクバレット北九州としては、「4試合続けて運営をするという経験がない」初めてのセントラル開催だった。

「細かい面でできていないところはたくさんありましたし、これまでの反省を生かして改善策を立ててもなおできないこともありました。でも、大きな事故もなく大きな遅れもなく4試合できました」。

協会のスタッフなどにノウハウを教えてもらいながらも、「頭の中では組み立てはできていますけど、実際やってみないとわからない」という不安もあった。いつものホームゲームとは違う状況がこの日にはあった。

「選手の控室はいつもならホームとアウェーの2部屋で十分ですが、今回は8クラブが使用しますので8部屋必要です。ですが、部屋数が十分に足りません。ですので、随時入れ替わってもらう工夫は難しかったですね」。

試合中に、次の試合の準備を進めるのがこのセントラル開催である。またこの日、アリーナには100人を超える選手たちが訪れる。1,000人を超えるファンを楽しませながら舞台裏では、選手たちがバッティングしないように時間の調整と導線の確保をリアルタイムで修正しながらスケジュールを進めていた。

▼8つのクラブが手にした経験

そして「本当に助かりました」と柿塚GMは話す。受付にはトルエーラ柏のスタッフが、メディアルームにはポルセイド浜田のスタッフが、ヴィンセドール白山のスタッフはアリーナ席付近に。Y.S.C.C.横浜、広島エフ・ドゥは自チームではない選手たちの側に。アグレミーナ浜松もデウソン神戸も動いている。この日、7つのクラブのスタッフが北九州のバックアップをしていた。

F2のすべてのクラブがF1を目指している。そのF1にはセントラル開催がある。「赤裸々になってしまいますからね。全然ダメじゃないかと思われたところもいっぱいあると思います」と北九州の初めての経験は、共にF2初のセントラル開催を作り上げた7つのクラブにも共有されていた。

F2のクラブは仲がいい。どのクラブのスタッフもそう話す。それは彼らが、できたばかりのF2を作り上げている同志だからだ。お互いがお互いを意識し、切磋琢磨しながら助け合っている。そして、チームとしてF1で戦う実力を求め、クラブはF1で戦う運営力を求め日々を戦っている。そのゼロから始まったF2の醍醐味が、北九州市立総合体育館からあふれ出ていた。

 


佐藤功(さとう・いさお)

岡山県出身。大学卒業後、英国に1年留学。帰国後、古着屋勤務、専門学校を経てライター兼編集に転身。各種異なる業界の媒体を経てサッカー界にたどり着き、現在に至る。

 

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