こんにちは。ポルセイド浜田監督、山本尚希です。
ポルセイド浜田の監督に就任して早いもので4ヶ月が経ちました。Fリーグでは未だ勝ち点が取れず苦しい状況が続いています。フットサルというスポーツは瞬間の判断力、決断力が深く問われるスポーツであり、プレーの引き出しの多さ、経験することの大切さを改めて痛感しました。サッカー、フットサル共に、考えられる選手というのはとても貴重だと思います。
▼ダイアゴナル=斜め
さて、コラムは少し時間が空きましたが、前回に引き続き攻撃の戦術をご説明します。今回は『ダイアゴナル』です。
フットサルで耳にする言葉は”ジャグナウ”、”ジャゴ”、”ジアゴナール”と色々あると思います。これはポルトガル語で、地域によって発音が変わる訛りで聞こえ方、言い方が変わっているそうです。この『ダイアゴナル』はサッカーでも使われる言葉で、英語の『斜め』を表します。
では、どんな動きなのでしょうか。
動きとして4−0の中にももちろん取り入れられるのですが、今回は3−1の状態からスタートしましょう。
フィクソの選手がボールを持ち、ピヴォ当てができなければボールを動かしますよね。ここでは右アラへパスしてフィクソはフリーランを始めます。
右のアラに対して斜めのパスラインを作るため、最初は相手のライン間を目指します。この時相手ディフェンスがマンツーマンでディフェンスをしていたらチャンスです。
一つ前のプレーからピヴォはボールサイドへ動いてくれているので、反対のサイドに大きくスペースができました。
右アラの選手は相手に奪われないようボールを動かしながら逆アラとエントレリネアスに入る選手を見ます。フィクソの選手は縦へのフリーランで自分に付くディフェンスの重心を後ろにシフトさせ、スピードに緩急をつけて一瞬で置き去りにします。
高い位置で相手と離れながらボールを受けるので大チャンスです。ここからゴールへ迫りシュートを決めましょう。
最終のディフェンスが置き去りにされた場合、ゴールキーパーは1対1で守るためクリアランスエリアまで出てくると思います。シュートコース消された時のためにも、最初に広がったピヴォの選手がセグンドに入れれば決定率は高くなりますね。
簡単ではありますが、ポルセイド浜田の練習風景からでダイアゴナルの動きを一部抜き取って編集したので、動きの雰囲気を動画でも見てみてください。
どこまでイメージできたでしょうか? 人がボールと逆サイドに動き高い位置を取る。そこに”斜め”のパスを通す戦術、それがダイアゴナルです。みなさんもぜひトライしてみてください。それでは、みなさんのフットサルライフが楽しくなりますように!!
山本尚希
1983年5月27日生まれ、兵庫県西宮市出身。JFA公認フットサルB級ライセンス。2019~ポルセイド浜田監督、2015~2017デウソン神戸監督
twitter @Naoki_futsal
ポルセイド浜田
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