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タイムアウトを取らなかった多摩大学の強さの理由【全日本大学フットサル大会】

岸和田で開催された第15回全日本大学フットサル大会決勝は、多摩大学と桐蔭横浜大の関東の2チームの組み合わせとなった。そして、多摩大学がその強さを発揮していた。

 

▼大会を通じて多摩大学のタイムアウトはゼロ

第15回全日本大学フットサル大会が23日から25日にかけて、岸和田市総合体育館で行われた。これまでの大会では12チームを3つのグループに分け、総当たり戦の1次ラウンドが行われていた。しかし、今大会からレギュレーションが一発勝負のノックアウト方式に変更となり、よりシビアな戦いが繰り広げられることとなった。

そんななか、決勝に勝ち進んだのは、多摩大学と桐蔭横浜大という関東の2チームだった。多摩大は元フットサル日本代表FP福角有絋監督の下、チームの強化を続けてきた強豪だ。今大会は東京都予選、関東予選でいずれも優勝を果たしている。また、桐蔭横浜大も神奈川県予選を制し、関東大会では全国大会3連覇中だった順天堂大ガジルを撃破した。中心選手には、立川・府中アスレティックFCでもプレーする堤優太を擁しており、その攻撃力はどの相手にとっても脅威だった。

多摩大は初戦で北九州市立大学フットサル部シュティアドールと対戦。開始2分でキャプテンのFP南雲颯太が先制点を挙げると、その後も得点を重ねていき、8-2で危なげなく勝利。南雲は4ゴールを挙げる大活躍を見せた。続く準決勝の北海道大エスペランサ戦でも、終盤までに4-1と点差をつける。終盤に今大会、非凡な得点センスを見せた夘都木 滉太に2点を返されて5-3というスコアになったが、安定感ある戦いぶりは健在だった。

その一方で桐蔭横浜大は対戦相手と競り合いながら勝ち切っていった。初戦の愛知学院大学アートフットサルクラブ戦では、開始1分に堤の超Fリーグ級のゴールで先制しながらも、後半6分には2-3と逆転を許している。ようやく後半15分に堤が2点目のゴールを決めて勝ち越し、FP根本佑のゴールで突き放したが、辛勝に映る5-3の勝利だった。

さらに準決勝の東北大学フットサル部ディーグッチ戦では、前半5分までに3-0と点差をつけ、優位に試合を進められるかと思われた。ところが、ここから反撃に遭うと守備が耐えきることができずに4失点を喫して一時は3-4と、またも逆転を許してしまった。その後、堤のゴールで同点に追いつき、後半にも得点を重ねて7-5で勝利したが、この試合も薄氷を踏む勝利であり、試合終了間際には堤が右膝を負傷するアクシデントにも見舞われた。

決勝は関東大会の決勝と同じ組み合わせになったが、最後は多摩大の強さが際立った。前半3分にCKからオウンゴールを喫した多摩大だったが、それに動じることはなかった。桐蔭横浜大の攻撃を凌ぎ、効果的な速攻を繰り出した。ここまでゴールのなかったFP安井嶺芽が同点ゴールを決めると、中学と高校年代でも全国制覇を経験しているFP荒木辰文が逆転ゴールを記録。前半で2-1とリードした多摩大は、後半もFP石井宗人、FP粕川雄哉、そして安井がダメ押しゴールを決め、5-3で勝利した。

福角監督は「選手たちが本当に頑張ってくれました。主体性を持ち、自分たちで自ら考えて戦ってくれた」と話したが、実際にこの決勝戦でも相手の出方に合わせて臨機応変に戦術を切り替え、桐蔭横浜大を破った。今大会を通じて多摩大は一度もタイムアウトを取っていないことからも、彼らが本当に追い込まれることなく、この大会を制すことができたことがうかがえるだろう。

その点でも多摩大の強さが際立ったと言えるが、選手のなかには今後もより大会レベルでフットサルを続けていきたいと考えている選手は多い。状況に応じた判断力、対応力を身に着けている彼らが、より高いレベルでどんな活躍を見せられるかは非常に楽しみであり、将来的に多摩大出身の選手を、Fリーグをはじめとするさまざまなカテゴリーで見られるのではないかという期待も膨らむ大会になった。

 

河合拓(かわい・たく)

2002年に当時、国内唯一のフットサル専門誌Pivo!の編集部に入りフットサルに魅力せられる。その後、2006年のサッカー・ドイツW杯を前に週刊サッカーマガジン編集部に入り、セレッソ大阪、ガンバ大阪、横浜FCなどを担当。2011年から2014年まではゲキサカ編集部で活動。2015年からはフリーランスとなり、2016年に「FutsalX」を立ち上げ、フットサルを中心に取材しながら、サッカー日本代表も取材する。U-18フットサル選手権は第1回大会からすべての大会の取材を続けている。

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