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新キャプテン・渡邉知晃が語る、立川・府中の現在とは?

昨季3位の立川・府中が苦しんでいる。5連敗をしたチームに何が起きているのか。そして今後は。今季よりキャプテンに就任した渡邉知晃が、現状を語る。

 

▼復活のミドルシュート

今シーズン、立川・府中アスレティックFCは、大きな変化の時を迎えた。谷本俊介監督が退任し、山田マルコス勇慈新監督が就任。そして日本代表FP皆本晃がキャプテンを退き、元日本代表FP渡邉知晃がキャプテンに就任した。

そんな立川・府中にとって、前半戦は苦しい戦いが続いた。第6節までは4勝1分け1敗と悪くない滑り出しを見せた。ところが、第7節ではFリーグ選抜に2-3で敗れて今シーズン初勝利を献上すると、9節から13節までは上位争いを繰り広げる相手に5連敗を喫した。

新キャプテンの渡邉にとっても、難しいシーズンとなっていた。バサジィ大分との開幕戦(×1-4)で審判に対する侮辱的な発言で退場を宣告され、2試合の出場停止処分を受ける。さらに第12節の大分戦(×2-4)でも、決定機を阻止したとして一発退場となり、再び2試合の出場停止となった。2017/2018シーズンには通算45得点を挙げ、リーグ得点王に輝いたストライカーが、出場停止の試合があったとはいえ、8試合ノーゴールとなっていた。

迎えた第15節のバルドラール浦安戦、出場停止が明け、3試合ぶりにピッチに立った渡邉は公式記録上2ゴールを記録する。1点目は前半19分、ゴールから距離のある位置でコーナーキックを受け、得意のミドルシュートを突き刺した。

渡邉は、オーシャンカップでも距離のある位置からミドルを決めており、得意とするボレーシュートと合わせて、セットプレーの際は相手からも警戒されている。この時も相手はマークをつけようとしており、渡邉は「紙一重でした」と振り返る。そして、「ゴールを決められたことも良かったですが、今は勝たないといけない状況。そのなかで、ゴールで勝利に貢献できたのは良かったし、連敗が続いたなかで連勝できたことが大きいと思います」と、ゴールよりも、チームの勝利を喜んだ。ちなみに後半12分に決めたとされる2点目は、左サイドを突破したFP内田隼太の折り返しをゴール前で待っていたところ、ボールが前にいた浦安FPレナチーニョに当たってゴールに決まった。渡邉はボールに触っていないが、記録上は彼のゴールとなっており、本人も「疑惑のゴール」と苦笑する。

昨季3位でシーズンを終えたチームが、ここまで結果を出せなかった要因については、「監督が代わり、昨季とは戦術も変わっています。それが浸透しきっていないこと。また、昨季までの主力8選手は残留していますが、(新井)裕生や(関)尚登が加入して、試合で活躍できる選手が増えました。そのなかで最適な組み合わせが見つかっていなかったり、互いに特徴を探っていたりしていたところもあります。さらに負傷者も多く、全選手がそろったのは開幕戦の僕が退場するまでと、この前の浦安戦でジョーが負傷するまでの時間のみ。そうした影響があったと思います」と、分析した。

実際、立川・府中は渡邉の出場停止に加え、皆本やFPマルキーニョの負傷などがあり、ベストメンバーで戦えた試合は少ない。それでも、新監督の戦術への順応、新井や関といった新戦力との融合、そして出場機会を得たFP堤優太の台頭やFP内田隼太が個の力を示す場面が増えたことなど、ここまでの期間でチームが得たものは決して小さくなかったと、渡邉は考えているという。

「昨シーズンも、最終的には3位でしたが、1巡目は結構、負けていました。2巡目の途中からメンバーを固定できるようになり、3巡目はほぼ無敗でした。今季は、より変化が大きかったぶん、時間はかかると思いますが、同じような流れに持っていけたらと思っています」

その言動からも、昨季以上にチーム全体のことを考えていることがうかがえるが、ここからは再び、よりゴールを意識したプレーが求められることになりそうだ。浦安戦でも先制点を決め、ここまでチーム最多の11得点を挙げていたジョーが負傷し、長期離脱することが濃厚だからである。

「よりゴールを決めないといけない状況になったなとは感じます。ゴールを決めないといけないし、俺だけではなく、チームとして彼が取るはずだった分のゴールを、みんなで補わないと、勝ち星を挙げるのは難しくなるでしょう。でも、これでみんなで彼の得点力を補えれば、選手一人ひとりも、チームも成長できると思います」

レギュラーシーズンで3位以内に入り、2シーズン連続でプレーオフに進出することはもちろんだが、そこで勝てるチームになる必要があると、渡邉は強調する。

「5連敗して、チームは良くない状態にありました。でも、不幸中の幸いだったのが名古屋と大分以外は、勝ったり、負けたりを繰り返しています。僕らにもまだプレーオフに進むチャンスは残っているので、そのチャンスをうまくいかせるようにしていきたい。また、昨年もプレーオフに進みましたが、準決勝で大敗してしまいました。ここでプレーオフでも勝てる実力も付けないといけないし、プレーオフに行くだけでは、また昨年と同じ結果になるので、このメンバーがそろわないなかでも、誰が出ても同じ結果になるようにもっていかないといけません。プレーオフで勝てるチームになれる可能性はあると思うので、しっかりやっていきたいと思います」

今週末のリーグ戦では、8位の湘南ベルマーレと11位のエスポラーダ北海道との連戦を迎える。ジョーを失ったチームが、下位のチームにしっかり勝ち切れるか。よりゴールが期待されることになる渡邉のパフォーマンスにも注目が集まる。

 

河合拓(かわい・たく)

2002年に当時、国内唯一のフットサル専門誌Pivo!の編集部に入りフットサルに魅力せられる。その後、2006年のサッカー・ドイツW杯を前に週刊サッカーマガジン編集部に入り、セレッソ大阪、ガンバ大阪、横浜FCなどを担当。2011年から2014年まではゲキサカ編集部で活動。2015年からはフリーランスとなり、2016年に「FutsalX」を立ち上げ、フットサルを中心に取材しながら、サッカー日本代表も取材する。U-18フットサル選手権は第1回大会からすべての大会の取材を続けている。

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