ピヴォ×みんサル

18歳・鈴木翔太、デビューの裏側にあった須賀雄大監督との約束

9月28日、フウガドールすみだの下部組織で育った生え抜きがデビューをした。18歳、鈴木翔太のデビューの裏側には、須賀雄大監督とのある約束があった。

 

▼夏まではファルコンズに集中

2019年9月28日は、フウガドールすみだにとって、記念すべき1日となった。

町田市立総合体育館でFリーグ選抜と対戦した彼らは、3-1で勝利を飾った。Fリーグ選抜の先制ゴールを決めたのは、すみだバッファローズからFリーグ選抜に加入している-U-20フットサル日本代表のキャプテンでもあるFP畠山勇気だった。先制されたすみだは、その後、FP中田秀人が同点ゴールを決めると、後半13分にFPガリンシャ、同19分にFP上福元俊哉がゴールを決め、逆転で3試合ぶりとなる勝利を挙げた。

だが、この試合で最も大きなトピックといえば、FP鈴木翔太のFリーグデビューだろう。

フットサル選手だった父の影響を受けた鈴木翔太は、子供のころからフットサルを見ていたという。Fリーグが華々しく開幕した2009年9月23日の代々木体育館でも、鈴木は家族と一緒に試合を見ていた。当時、サッカーをプレーしていた鈴木は、フットサルがやりたかったが、当時は小学生のフットサル専門チームは少なかった。そんな時、父がフウガドールすみだが下部組織の選手を募集していることを教えてくれたという。

そのセレクションを受けた鈴木は、すみだの下部組織であるフウガドールすみだエッグス(U-10)の1期生となった。その後、すみだウイングス(U-15)を経て、すみだファルコンズ(U-18)へと昇格。すみだファルコンズでは、全日本U-18フットサル選手権大会に高校1年生の時から出場し、1年時は3位、2年時は準優勝という結果を残したが、初優勝が期待された今年8月の大会ではグループステージ敗退というまさかの結果に終わっていた。

それから2カ月も経たずに、鈴木はトップチームへと昇格する。U-18選手権から2カ月と考えれば早い印象を受けるが、須賀雄大監督は本来、もっと早い段階でFリーグのピッチに立たせる考えを持っていたと明かす。

「個人的には、今季の頭から一緒に(トップチームで)トレーニングしてやっていきたいと思っていました。しかし彼は非常に責任感が強く、高校生年代のファルコンズが出る全日本U-18選手権という大会を、自分が中心でやりきりたいという思いを持っていました。そこで中途半端にトップに呼んで、負傷をしたり、連係不足になったりして、悔いが残ることを懸念しました。まず夏まではファルコンズに集中して、終わった時にチャンスがあればトップチームで一緒にやろうという話をしていました」

この日、Fリーグのピッチに立った鈴木は、得点にこそ絡んでいないが、これがデビュー戦だということを全く感じさせないプレーを見せた。その様子を須賀監督は、「ストレスなく見ていられました。彼の良さというのは、こういう舞台で、いきなり初めての試合でも、スタンドから見ていたトップの選手と一緒にプレーしても、堂々と普通にプレーできることです。こちらの思惑通りのプレーをしてくれましたし、それを上回るパフォーマンスを見せられるかどうかが、今後の課題だと思います」と、さらなる期待を寄せた。

 

 

Fリーガーとしての第一歩を踏み出した鈴木は、「幼稚園の頃からFリーグを見に行っていて、ずっとフットサルをやってきたので、嬉しかったです」と、笑顔をこぼす。ピッチ上でも、その小ささが際立つ163センチの小兵は「ボールを止めると、すぐに奪われるなという感じがしました」と、Fリーグのプレスの早さをあらためて感じたというが、日本最高峰のレベルにもすぐに慣れていくだろう。「自分もフウガを引っ張っていける選手になっていきたいなと思います」と、今後の決意を述べた。

ピッチでは堂々としたプレーを見せた鈴木だったが、試合後には初々しさも見せている。この試合はAbemaTVで中継されていたのだが、ヒーローインタビューに呼ばれたのが鈴木だった。「昨夜も普通に眠れましたし、試合に向けては全く緊張することもありませんでした。ピッチに立つ時も、思ったよりは緊張しませんでした」という18歳だが、テレビカメラの前でマイクを向けられると、緊張から頭のなかが真っ白になり、言葉がうまく出てこなかった。

「自分が(ヒーローインタビューに)呼ばれるとは思っていなくて。質問された途端にすごく緊張し始めてしまいました」と、鈴木は苦笑するが、彼の目指す“フウガを引っ張る選手”になったら、こうした機会も増えていくだろう。「まずは点を取って、チームに貢献したい」と、直近の目標を語り、目を輝かせる鈴木が、今後どのような選手になっていくのか。すみだのファンには、また一つ、自チームを応援する楽しみができたはずだ。

 

河合拓(かわい・たく)

2002年に当時、国内唯一のフットサル専門誌Pivo!の編集部に入りフットサルに魅力せられる。その後、2006年のサッカー・ドイツW杯を前に週刊サッカーマガジン編集部に入り、セレッソ大阪、ガンバ大阪、横浜FCなどを担当。2011年から2014年まではゲキサカ編集部で活動。2015年からはフリーランスとなり、2016年に「FutsalX」を立ち上げ、フットサルを中心に取材しながら、サッカー日本代表も取材する。U-18フットサル選手権は第1回大会からすべての大会の取材を続けている。

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