ピヴォ×みんサル

レジェンド・キケを超えたスペイン代表キャプテン、オルティス


インテルのキャプテン、オルティスは、スペイン代表として2008年から3大会連続でワールドカップに出場している。

 

背筋を伸ばしたきれいな姿勢で、同僚に指示を出す。36歳になったばかりキャプテンは、この日も攻守でチームをけん引し、勝利に導いた。10月12日に行われたアウェーでのサンタ・コロマ戦で、インテルは多くの主力を欠いていた。長期離脱中のスペイン代表ポラに加えて、エースのポルトガル代表リカルジーニョ、ブラジル代表エリサンドロ、ウンベルトも欠場した。大きな駒を欠くインテルだったが、フットサルは名前でプレーするものではないと言わんばかりに、コレクティブかつ精度と強度の高いプレーで威厳を誇示した。常勝軍団の歴史と品格をコートで最も体現していたのが、オルティスだ。2016年にルイス・アマドが引退してから、クラブでもスペイン代表でも左腕にキャプテンマークを巻く23番は、現在世界最高のフィクソが誰であるかを黙々とスタンドに喧伝していた。

マドリッド出身のオルティスが、故郷を本拠地とする名門に入団したのは、2008-2009シーズン開幕前の夏だった。2004-2005シーズン、首都郊外のボアディージャに所属していた時は、高いスキルを備えた攻撃的なアタッカーだった。ディフェンスよりも、サイドでドリブル突破からのシュートを試みていた姿が印象に残っている。フィクソとしての才能が開花したのは、2006年だった。2シーズン在籍したショタで、現在も同チームを指揮するイマノル監督にフィクソに固定された。するとオルティスは、後方から精度の高いパスでゲームメイクをし、チャンスを演出した。それだけでなく恵まれた身体を活かし、対峙するピヴォの行く手を阻んだ。

ショタで際立った活躍を示すオルティスは、すぐにフル代表に招集され、2007年欧州選手権制覇に貢献した。同じポジションには同国史上最も優れた選手のひとり、キケがいた。スペインリーグ創立30年を記念して行われた歴代ベストフィクソに選出された名手だ。オルティスはフィクソの最終候補の5人にノミネートされていた。偉大なる先人が2012年のワールドカップで代表を引退するまでスペイン代表のフィクソには、2人の名前があった。

そして先日、オルティスはキケを超える記録を達成した。9月24日のポルトガル代表との親善試合で、代表では背番号2を着けるフィクソは、キケが持つ同国代表歴代最多出場記録180試合を破り、181試合に出場した。偉大なる記録だ。

オルティスはクラブで、全てのタイトルを手にした。2013-2014シーズンからスペインリーグ5連覇を達成し、欧州クラブ王者であるUEFAフットサルカップも3度、インターコンチネンタルカップも1度制覇した。スペイン代表でも欧州選手権を4度制覇と輝かしい実績だ。そんな美しい経歴をさらに魅力的かつ完璧なものにするタイトルがある。ワールドカップだ。2008年、2012年、2016年と3大会連続で出場するが、血と黄金を意味する赤と黄色のユニフォームに3つ目の星を縫いつけられなかった。歴代最多出場者が、キャプテンとしてワールドカップのトロフィーを掲げれば、人々の脳裏にある偉大な先人の記憶も塗り替えれるに違いない。

 

動画:オルティス、スペインのフットサルのレジェンド!(レポート)

 

動画:2018-2019 スペイン20節インテル対エルポソ戦オルティスのゴール

 

動画:2019-2020 スペイン05節サンタ・コロマ対インテル戦ハイライト

 

座間健司(ざま・けんじ)
1980年7月25日生まれ、東京都出身。2002年、東海大学文学部在学中からバイトとして『フットサルマガジンピヴォ!』の編集を務め、卒業後、そのまま『フットサルマガジンピヴォ!』編集部に入社。2004年夏に渡西し、スペインを中心に世界のフットサルを追っている。2011年”フットサルマガジンピヴォ!”休刊。2012年よりフットサルを中心にフリーライター、フォトグラファーとして活動を始める。FIFAフットサルワールドカップ4大会、UEFAフットサル選手権5大会を現地取材。

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