ピヴォ×みんサル

密着、Y.S.C.C.横浜・北野聖夜。フットサル選手の一日

(PHOTO,TEXT・佐藤功)

Y.S.C.C.横浜在籍一年目、北野聖夜は社会人一年目である。「選手としてだけではなく社会人としても一人前になりたい」。一年前そう話していた北野の一日に密着した。

 

▼シンプルな生活

北野聖夜の朝は早い。5時には起床、温かい飲み物とフルーツなどを軽くつまみ家を出る。「がっつり食べると後で気持ち悪くなっちゃうので」という北野が向かう先は、横浜の海が見えるフットサルコート。Y.S.C.C.横浜の練習は朝の6時から始まる。冬のこの季節、まだ辺りは暗い。YSの選手たちは、ゆっくりと昇る太陽と共に汗を流す。全体練習後、YS在籍一年目の北野は、「コートが空いていますのでそこでギリギリまで」と「プラス30分か40分」ほど自主トレを開始。そしてその後一旦帰宅をしここで「がっつりと」朝食を取り、また家を出た。

北野が社会一年目の顔に変わった。10時に出社しパソコンの電源をON、商談のセッティングをし始める。「練習で疲れて仕事ができないということはまったくないですよ。逆に朝に体を動かしているので、頭がすっきりしていい感じです」と話す彼は正社員。同じ年齢の23歳と同様に、新卒一年目の待遇で営業を担当している。そして「平日勤務で土日が休み、普通ですよ」という北野は、「22時には寝ないときつい」と翌朝の練習に備える。こうして北野聖夜の一日が終った。

平日は主に、このようなスケジュールで生活をしている。イレギュラーがあるとすれば週に2回、「まだYS一年目で自分のことも知られていないので、ファンやサポーターの方と触れ合う機会を作りたかった」という理由で始めた個サルとクリニックぐらい。個サルもクリニックも共に20時スタートの2時間のため、この日だけはちょっと夜更かしの23時に就寝となっている。逆に平日の練習がない日は、少しだけ起きる時間が遅くなる。それでも6時には起床、自主的な体幹トレーニングをした後に出社をしている。そして週末は、彼がFリーグのピッチに立つ日である。

「シンプルな生活です」。北野は自らのライフスタイルをそう話した。

 

▼仕事もできる人、フットサルもできる人

このシンプルな生活は「試合がない土日も練習をしていますので、試合がない日の午後だけがフリーな時間」でもある。だが「大変だと思っていない」と笑みをこぼした。

「時間が過ぎるのがとても早くて、でもすごく充実をしています。それは仕事にもフットサルにも言えることで、今まで経験したことないことだらけで自分のためにすごくなっています」。

「練習自体が楽しいですから、遊びたいとも思っていないです」と話す北野は一年前、「自分の人生にちゃんと向き合った時、選手としてだけではなく社会人としても一人前になりたい」という想いを持ちこのYSにやってきた。そして今もブレずに「僕が目指しているところは『仕事もできる人、フットサルもできる人』」と話し、それを実践している。

そして「働きながら選手をすることを嫌がる選手もいるかもしれないですけども、その考えを変えていきたい」という想いも生まれている。

「目標は人それぞれだと思いますけど、『仕事もできる人、フットサルもできる人』はすごく価値が高いと思います。仕事とフットサル両方で結果を出して、全然できるよと見せていきたい。目の前の毎日ある仕事と練習と、試合をただ頑張っていくだけです」。

北野はフットサル選手であり社会人である。フットサルも仕事も同列で、同じように真剣に取り組んでいる。そして、仕事の充実がフットサルの充実へつながり、フットサルの充実が仕事の充実へとつながっている。

「フットサルがなかったらここにも来ていないですし、この仕事もしていない。すべてフットサルで生きてきた人間なので、フットサルで頑張れれば仕事でも頑張れる。必然的についてくると思います。来年もしっかり戦えるように、仕事もフットサルもしっかり準備をしていきたい」。

そう話すYSのF1昇格に貢献した若者は、この一年で大人の表情へと変化していた。

 


佐藤功(さとう・いさお)

岡山県出身。『横浜本牧フットボールマニアックス』主筆。大学卒業後、英国に1年留学。帰国後、古着屋勤務、専門学校を経てライター兼編集に転身。各種異なる業界の媒体を経てサッカー界にたどり着く。

 

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