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危機を救うため今すべきことは行動。仙台・内野脩麻がリフティング動画に忍ばせた意図【コラム】

PHOTO,TEXT・佐藤功

【前編】
仙台・内野脩麻が合図を送った……『内野チャレンジ』一挙まとめ!

▼内野が訴えた

2018年1月8日、駒沢ではFリーグ第33節、別の名を最終節が行われていた。そして17/18シーズン、Fリーグにおける最後の試合は、ペスカドーラ町田対ヴォスクオーレ仙台。内野脩麻が所属する仙台は1-2の敗戦、仙台は9位で全日程を終えた。

試合後、内野が来るのを待っていた。先日公開したシューズの件の途中経過を軽く話した後、単刀直入に本題に触れる。そして「フットサルを始めて5年目が終わって……」と内野が話し始めた。

違和感があった。話してくれてうれしい、ではない。うれしいはずなのに、危機を感じていた。もちろん、批判めいたことは一切言っていない。だが、勘違いされる可能性がある。リーグ批判やクラブ批判になり兼ねない部分に触れてしまった。だが、そのリスクを承知で発信した。自分はニヤニヤしながら、このために駒沢に来た。試合は二の次だった。

内野は自ら動いていた。

▼自分にも責任がある

「Fリーグが始まった時からテレビで観てきた」。内野はFリーグが大好きである。そして今、その憧れていた舞台に立っている。だが、そこは絶望の世界だった。本来なら、Fリーグの動員は右肩上がりで成長をしていかなければいけない。マイナーがメジャーになるためには、最低限のマストである。だが、11年右肩下がりである。

そして言った。「プレーをしている自分にも責任がある」と。

これは内野だけではない、すべての選手が苦しんでいる。目に見えるところで戦っているのは、彼らだからだ。最前線に立っている若者に、すべての責任が押し付けられているようなものである。

だが、彼らは前を向けばいい。自分たちにできることは何か、そう考えればいい。もうインタビューではなくなっていた。アイデアを出す考える場となっていた。

内野は語り続けた。

▼プロとしての自覚

内野は選手としてプレーしながら、Fリーグのスポンサーでもあるゼビオに勤務している。そのお店での出来事が、あのメッセージである。

「僕は、直接お客さんとつながることができる」。内野は勤務先でそう考えていた。選手である内野が、お店でフットサルシューズの相談を聞いてくれる。働いていることがプロではないとは言うが、ファンサービスができる理にかなった仕事でもある。そして、直接ファンと接することができる場所にいるからこそ、「普及活動という部分では、プロとしての自覚を持たないといけない」と内野は言った。彼の心は、プロである。

内野も『観てもらうこと』よりも前の部分、『知ってもらうこと』を見ていた。彼は店舗勤務である。客商売をしている人にはわかる、ただ商品を並べただけは売れないことを。それはFリーグにも言えること。ただプレーをしていても、観るわけがない。

だが、『知ってもらうこと』が難しい。それができなかったのが、偉大な先人たちである。現役の有名な選手でもまだ弱い。スターだスターだともてはやされている選手たちは、フォロワーが1,000もいっていない者もいる。2,000あればいい方。外の世界では、誰も知らないレベルである。内野も1,000に到達していない。自らの社会的影響力のなさに、悔しそうな表情を浮かべていた。

だからといって何もしないのか? その結果が崩壊寸前のFリーグである。内野は『知ってもらうこと』の例を出した。

「サッカーの延長線と思ってもらえるだけでもいい」。

内野は貪欲だった。関連しているものも広告として使える。フットサルから入らなくてもかまわない、きっかけはなんでもいいのである。メインの横に添えられたものも立派な商品。選手がかっこいい、グッズがかわいい、おいしいグルメがある。様々な楽しみ方の提供がサービスだ。そして、いろんな楽しみ方をしている人々が共存する世界がスポーツである。スポーツは『お祭り』である。

そして内野は動いた。言葉として訴えるのではなく、自らの意思を行動で示した。それがあの『内野チャレンジ』である。そして、内野は意図を明かした。

▼今しかできないこと

「フットサルを知ってもらいたいとか、よくしたい気持ちは一緒だと思う」。内野は真意を突いた。リーグ、クラブ、選手、すべてがそう思っている。それはメディアも同じ。自分も市場価値はない、誰も知らないいわゆる素人さんだ。でも、彼らの訴えを少しでも広めることで、後押しをすることができる。そして、サポーターもすでに後押しをしている。SNSにある、RTやいいねの数として見えている。それは、世界に拡散する力を持っている。積もりに積もれば、とてつもない力になる。

事件は会議室で……だっけ? そう、現場にいるのは選手たちだ。その場にいることが許されない引退後ではできない、今しかできないことがある。苦しんでいる人たちを巻き込んでいこう、見てくれている人を巻き込こんでいこう。誰も文句は言わない、貢献しているのだから。やらなければ世界は変わらない。

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Fリーグディビジョン1 順位表(12/2更新) ​​

順位 チーム 勝点
1 名古屋オーシャンズ ​​ 62
2 シュライカー大阪  52
3 立川・府中アスレティック 45
4 ペスカドーラ町田 44
5 湘南ベルマーレ 43
6 バサジィ大分  38
7 フウガドールすみだ 35
8 Fリーグ選抜    27
9 ヴォスクオーレ仙台  23
10 バルドラール浦安 21
11 エスポラーダ北海道 17
12 アグレミーナ浜松 11
 

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