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人を巻き込む、フットボールを昇華させたもの。DAZNワールドフリースタイルマスターズ2018【コラム】

2018年2月22日、恵比寿
PHOTO,TEXT・佐藤功

【前編】
11年間動員が落ち続けたフットサル・Fリーグ。過去最低の今、すべきこと【コラム】

2月15日、Jリーグキックオフカンファレンスが開催。なんでも請け負う便利屋稼業としては、サッカーの表情で会場にいた。そこであるチラシを見つける。DAZNのロゴが書かれた紙を片手に、スタッフさんに相談。サッカーの思考から、フットサルの思考に入れ替えた。2月22日、恵比寿に向かう。懐かしい、リキッドルームだ。

『DAZNワールドフリースタイルマスターズ2018』。フットサルメディアとして、その場にいた。モニターにはカウントダウンの数字が表示されている。せっせとカメラの準備をする横では、外国から来たお兄ちゃんがGO PROで動画撮影のセッティング中。すると、歓声が沸き起こる。3、2、1……PVが流れ始めた。さすがDAZN、スタイリッシュだ。

「リフティングを昇華させたもの」。フリースタイルとは何かの問いに、この日出場した日本人選手、YOが応えた。だが、YOには悪いが言葉で伝えない方がいい。観ればわかる。

(DAZN World Freestyle Masters 2018theWFFA)

ルールは簡単、手さえ使わなければいい。1 on 1のバトルは、合計3分。互いに、30秒の3ターンを交互に行う。そこで誰にも真似できない、パフォーマンスを魅せるだけである。

▼ダイレクトに刺さる

まず、女子8名によるトーナメント1回戦が始まる。「サッカーボールひとつだけあれば、男女関係なく年齢も関係なく誰でもできる」。YOの言う通りだ。KALINAが登場した。かわいい……。そのKALINAが30秒近く頭を振る。肩、喉、首の周りでボールを回し、顔に乗せたと思ったらボールにキスをする。……惚れた。開始数秒で、KALINAとフリースタイルがダイレクトに刺さった。対するは日本人のMOE-K。リキッドルームに声援が響いた。

オランダ、チリ、アメリカ、コロンビア、スロバキア、ロシア。次にワールドが目の前に現れる。しかも、全員ランカーだ、文字通りマスターズだ。最前列には関係者と思わせる多国籍な人たちが、ビールを飲みながら観戦していた。

プライベートなら飲んでいる。ドリンク代が含まれたチケットはかなり安い。いくらでも飲む。かわいいあの子のためなら、かっこつけておごったりもする。音響と照明、極上のフリースタイラーが目の前にいる。楽しもうという空間がある。

▼称賛すべきは、チャレンジ

そして男子が登場した。こちら16名。もちろん、世界で16本の指に入るランカーたちだ。MICHRYCが膝を曲げて足を後ろに持ってくる。そして足の裏、かかと、アウトサイドとボールを移動させる。SZYMOは、写真で捉えることができないほど高速で足を回す。理屈なんていらない、すごい。直感は最上位にある快楽だ。

「フリースタイル専用のボールがあります」。ゴム、布、スウェードとグリップ力が高いボールがあるとYOが教えてくれた。挟む、乗せる、トリックをしやすいような材質である。そして、跳ねやすいという機能面を持つ。だがよく見れば違うボールもある。「サッカーボールを使っている人もいますよ」。YOが言った通り、Jリーグで観たデザインのボールを使っている人がいる。滑りやすいレザーで、彼らは戦っていた。

そしてYOがステージ上でウロウロする。後攻のYOは、DJの音楽に合わせリズムを取り、KALLDOFFの30秒間が終わるのを待っている。ここはホーム、日本。そのプレッシャーを楽しんでいる。そして、眼がヤバい。ガッと見開き、瞬きをしていない。そして眼球は一切動いていない。完全にキレている、そこまで高めていた。

座った状態でボールを足に挟み反転する、シットダウン。何度も跨ぎながらボールを蹴り飛び跳ねていく、ローワーズ。頭の上にボールを置き肩に移動させる、アッパー。3つのカテゴリーで様々なトリックを魅せる。

残念ながらYOは1回戦敗退となった。だが、彼は挑んでいた。審査基準にはこう書いてある。『ボールが地面に接触することは、必ずしも減点になるとは限りません』。MCを務めたフリースタイラーであるYOSUKEがマイクを片手に説明する。「失敗しても減点にならない傾向がある。もう一度挑戦して成功すればいい」。ジャッジは、ミスというネガティブな面は観ていない。チャレンジすることを称賛している。そのジャッジをしているのは、仲間であるフリースタイラーだ。仲間の気持ちを読み取ることができる人たちだった。

▼魅せるという意識、巻き込む力

YOは悔しい気持を抑え、晴れやかな表情で会場の全員に感謝の気持ちを述べた。その手には迷彩柄のボール、靴はスニーカーだ。「ストリートサッカーが元なので、ファッション的なところを意識している」。YOはかっこよかった、モデルだ。「もちろん足をすごく回すので、軽いスニーカーを選んでいます」と機能面も考えていた。YOはアスリートである。DJが流すビートに合わせて、リフティングをしようともしている。YOはダンサーだ。そして、連続でトリックを決めるたびに、クラウドたちが「おい! おい!」とコールをする。YOはクラウドを巻き込むエンターテイナーだった。

全員が魅せるという意識が高い。編んだポニーテールのCAITLYNは、選手紹介のPVでJリーグの川崎Fのユニフォームを着ている。デニムを履いてTシャツに足を入れ、ももでリフティングをしたGAUTIERは挑発気味に舌を出す。それを見たワイルドなBOYKAが、トリックを決め、鋭い視線でにらみつける。終わったら「楽しかったぜ、相棒」と言わんばかりに笑顔でハグをする。

運営をするスタッフは、照明と音響で沸かせる。DJは毎回曲を変える。MCのMAMUSHIは「小さい子は前においで」と優しくアナウンスをする。途中でリキッドルームらしく、ゆるふわギャングのライブがある。DAZNワールドフリースタイルマスターズ2018、というパッケージである。すべてを合わせた力でこの日を盛り上げていた。

そしてクラウドが、そのパッケージに応える。彼らの声がフリースタイラーを乗せ、さらなる高みに押し上げている。YOは「新しい角度で」とフットサルファンに言葉を残してくれた。そして「やってほしい」と言った。この日、リキッドルームにいた人たちは、リュックにKEI-CRAFTのボールホルダーが付いている。誰でもできるという言葉は、目の前にあった。そして、若い。公園でボールを蹴っている若者たちがいる。リキッドルームにいる人たちすべてが、グルーヴを作り出していた。

▼新しい角度=昇華

イベント後、話終えたYOはDAZNのスタッフの元へ歩み寄る。そして「またお願いします」とつぶやいた。YOはここにいること自体が戦いだった。フリースタイルはこれから始めようとギラついている。そのきっかけがDAZNワールドフリースタイルマスターズ2018だった。

何かが始まる瞬間は高揚感がある。そして何かを始める者には推進力がある。新しい力はBリーグにもあった。そして一気に抜かれた。しかも、2つのリーグが合わさった新生Bリーグだ。すでに並んでいたものに抜かれる。あの瞬間は周回遅れにされた瞬間だった。そして引き離されている。YOは若い。フリースタイルも同じように目新しい推進力がある。

自分は老いている。フットサルにはもう目新しさはない。決定的な違いがある、同じ次元で考えることはできない。だが、YOは『昇華』という言葉を使った。派生でもない、別物でもない、昇華である。「サッカーに新しい角度で」と提案をしている。同じことを考えていた。サッカーと違うと言うよりも、自分たちのことを言おう。なんなら、サッカーを利用しよう。彼もそう考えているのだろう。YOは同士だった。

ダイレクト、スタイリッシュ、パッケージ、グルーヴ、そしてチャレンジと昇華。いろんなキーワードがあった。そしてMCが言ったバイブスが起きていた。

ヒントはそこら中に転がっている。

フィードバックしようじゃないか。な、自ら動く人たちよ……。

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7 フウガドールすみだ 29
8 Fリーグ選抜    24
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