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フットサルのために、ではない。デウソン神戸の2人の指揮官が戦うFリーグ、フットサルの現実【コラム】

PHOTO,TEXT・佐藤功

デウソン神戸、鈴村拓也は初めての監督業となった17/18シーズンを回想する。敗戦を重ね苦しい状況の中迎えた1月8日、Fリーグは最終節を迎えた。試合時間残り1分、森洸がゴールを決める。神戸はフウガドールすみだに逆転勝ち、最下位を脱出した。

▼短期的な目標と長期的な目標

「目の前の試合をどうやったら勝てるんだ、ということばかりを考えていた」

シーズンを突き進んできた鈴村監督に、数日後の1月18日、デウソン神戸はF2降格という「来たるべき、考える時」がやってきた。だが、まだ目の前の試合が残っている。「目の前の試合をどうやったら勝てるんだ」という視線が、全日本フットサル選手権に向けられる。そして3月4日、神戸の目の前にFリーグ最終節で倒した相手、すみだがいた。

「あの雰囲気が忘れられないですね。選手として現役の時にいろんな大きい試合を経験させてもらいましたけど、サポーターの思いがすごい雰囲気を作って鳥肌が立った。サポーターも選手も、みんなが一つになった試合だった」。

メンバー表にはGKが4人いた。3日間をフィールドプレーヤー7人で戦っていた。「サポーターの支えやファンの人たちの思いの詰まった試合」は敗戦、神戸の1年が終わった。そして、Fリーグと全日本フットサル選手権、2つの最終試合が決断をさせた。

「あの場に戻りたいし、戻ってこなければならないというのは自分に課せられた責任で、監督をやり続けることは自分にしかできないことだと思う。すべてを背負う、すべての責任を全うする」。

「指導者として力をつけてF1に戻せるように」と決意を固め、「作るところから、まずは一歩」を踏み出していた。そして「見てもらえる集団、戦える集団を作るということが今、目先の短期の目標」と動き出す。過去のことよりも未来を見ていた。だが、神戸には過去の問題が未来に大きく影響している。

「まだ全部が出そろっていない」。

1年を共に戦った選手たちは、緑のユニフォームを脱ぎ次の場所へ向かっていった。

「選手として当然の決断だと思います。選手たちは時間が限られていますから、他の場所に行ってフットサルを、自分の時間を大事にしてほしい」。

かつての指揮官、山本尚希はそう言った。そして「どちらかというと現場に立ちたいという気持ちが大きい」と話し、自ら進む道を決断する。

「僕みたいにずっと関わらせてもらっている者が責任を持って、デウソン神戸をしっかり立て直すために下部組織を、アカデミーの構築に力を注ぎたい。子供たちは神戸がF1に上がって、その舞台で自分がプレーしたいという夢を持ってくれているでしょうし、F2にいたとしても彼らは戻すという気持ちを持ってくれて学んでいると思う」。

山本尚希は監督としての道を選んだ。そして、下部組織で指導しトップチームに送り出すと山本監督は、長期的な目標を持っていた。

▼フットサルで何ができるのか

クラブは、鈴村監督の短期的な目標と、山本監督の長期的な目標の2つを目指すもの。だが、その目標をさえぎる事態が今起きている。

「10年以上かけて作り上げられなかったものの大きさが取り返せない形で出てしまった。この先3年、5年、10年で自分たちがどういうビジョンを掲げて、どうクラブを構築していくのかが重要になってくる」。

運営に携わり「学んだことも多い」という山本監督は、クラブとしての方向性を大切さを説く。そして「深く関わっていく」と決意を固める。それは鈴村監督も同じく「チームの組織を作る」ことを考えていた。二人とも「責任」という言葉を出した。

仮にF2を優勝しても、昇格できるとは限らない。デウソン神戸の降格の理由は、経営状態にある。取り組まなければいけないことは、経営面での改善である。そしてもうひとつ、新シーズンを戦うための選手を揃えることも加わる。

「選手を育てるのもそうですけど、クラブの芯を作らないといけない」。

今、デウソン神戸の目の前に大きな課題がある。戦うための準備すら危うい状況にある。未来を作るためには、現在を作らなければいけない。そこをクリアしなければ「クラブの規模を大きくしていく」とは言えないと山本監督は認識している。だが、こうも言っている。

「もう一度立派なクラブになって戻ることで、新しい形を見せることができる」。

このまま立ち直れず「ダメなレッテル」となってしまうリスクと共に、大きなチャンスでもあると山本監督の目は輝いていた。そして初監督の1年を終え、初のF2での戦いを控える鈴村監督の目も輝いていた。

「癌も5年経ってしっかり完治となったので新たなスタートで心機一転ですね。今はこういうめぐり合わせがすべてきているんだなと、しっかりと向き合ってやっていきたい」。

フットサルの強化と普及といった『フットサルのために』ではない。地域や社会、ファンとサポーター、そして子供たちのために『フットサルで何ができるのか』である。もう、机上の空論を重ねる時期ではない。そのプランを練り、実際に行動として落とし込む時期が来ている。そのことを、この2人は伝えようとしている。

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順位 チーム 勝点
1 名古屋オーシャンズ ​​ 40
2 ペスカドーラ町田  29
3 バサジィ大分 28
4 立川・府中アスレティックFC 28
5 シュライカー大阪 26
6 湘南ベルマーレ 23
7 フウガドールすみだ 15
8 Fリーグ選抜     14
9 エスポラーダ北海道 13
10 ヴォスクオーレ仙台 12
11 バルドラール浦安 9
12 アグレミーナ浜松 7
 

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