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なぜF2に自主降格なのか?デウソン神戸が感じたFリーグ、フットサルの現実【コラム】

PHOTO,TEXT・佐藤功

森洸が決めたゴールは、試合時間残り1分だった。2018年1月8日、最終節でデウソン神戸は最下位を脱出。最後まで諦めない彼らの姿勢に駒沢にいた人々は、大きな拍手を送っていた。その時、クラブのスタッフはもう決意をしていた。あれから10日が過ぎた2018年1月18日。創設が発表されたF2ことディビジョン2に、デウソン神戸の名があった。

▼逃げないで受け止める、クラブの未来のために

クラブの経営状態や体制がFリーグディビジョン1(F1)でのクラブライセンスの基準に達しておらず来シーズンまでの体制改善が難しいと判断し、リーグへFリーグディビジョン2(F2)での申請。

デウソン神戸の声明には、F2と同時に発表されたクラブライセンス制度について触れていた。クラブの経営状態がよくないことは、アリーナの客席を見てもわかる。17/18シーズン第29節、府中アスレティックFC戦のグリーンアリーナ神戸の動員数は、252人を記録した。なぜこの数字になったのか。デウソン神戸のスタッフが答えた。

「お客さまで多いのはスクールの子供たちと、その親御さんなんですよね。そういうビジネスモデルで進めていた部分もありましたが、今季はそのスクールの子供たちを呼ぶことを止めました。選手たちがスクールをやっているので、この方法は選手主導になってしまいます。プレーをする選手に、そこまで頼ってはいけないと思ったからです」。

選手と近いFリーグは、近すぎるが故に集客の面でも選手の依存度が高くなりすぎていた。

「クラブではなく選手にお客さまが付いています。Jリーグはクラブにお客さまが付いています。これがFリーグとJリーグの違いだと思います。ですので、1回逃げないで受け止めないとクラブとしての未来がないと思い、選手に頼らないことを決めました」。

252人という数字は、「シンプルにクラブの人気そのものの数字」とスタッフは語った。

▼Fリーグという存在価値

「神戸も毎年投資して、いろんなことをやっています。ですが、毎年1,000人前後の動員数です。5年目、6年目とずっとあった問題が、もう逃げることすらできない状況まで来てしまいました」と追い込まれていた。そして「順位の関係やいい選手がいるとか差し引いても、抱えている問題はどのクラブも一緒だと思います」と、リーグ全体が慢性的に抱えている問題に触れた。

「クラブとしてスポンサーさんの営業に行く時に、毎回まずFリーグというものから説明しないといけません。自分たちのクラブを説明する前にです。Jリーグはサッカーに興味がない人でもクラブ名も知らなくても、Jリーグ=サッカーはわかると思います。ですが、Fリーグ=フットサルと知らないことがほとんどです。フットサルという競技で、全国に12クラブあって、全国リーグをやっていて、その中の神戸なんですよ、というところから毎回スタートします。企業さんとしてもスポンサードしていいのかとかというスタートラインでこうですから、商品の売り込み営業としては厳しい」。

そして、説明の先にある会話は「そんなのあるんだ、お客さん何人入っているの?」「多いところで1,500なんですよ」「へえ、そう」となることが多いという。11年もやっているリーグが、知られていない。そして「1,500人入ってすごいとか、いい雰囲気でと言っているようでは厳しい」と言った。

「僕らとしては、1,500人入ったらすごいと言われる。でも、外の人たちからすると、魅力的な数字ではありません。露出で考えているスポンサーさんには響きにくい」。

2017年のJリーグの平均動員数は約18,000人を記録した。Fリーグは最高でもその10分の1の費用対効果、と外部の人たちからは算出をされている。そのためF2降格は「露出が減りますので、厳しくはなる」とは言うものの、大きな影響がないとも考えている。

「F1にいても巨額の資金が手に入るわけではありませんので、F2だからといってさほど変わらないと思います」。

試合数が多いF1で生じる時間とアウェーの遠征費を抑え、試合数が減るF2で生じる時間で何ができるかを選んだ。そして「神戸としても、まだまだやらないといけないことはたくさんあるのはもちろん百も承知です」と前置きをした。

「このリーグはこんな組織体にしていきます、と明確に訴えるビジョンが必要だと思います。ビジネスとして事業としてお客さまを集め目を向けさせて、投資をしてもらえるようにしなければいけないと思います」。

神戸をはじめとする、各クラブ単独の力では限界がある。強力に引っ張っていく力が必要、Fリーグそのものの価値の向上を訴えた。

▼クラブそのものの自立

「クラブの都合で降格したわけですから、選手たちには本当に申し訳ないと思っています」。

神戸のスタッフは悔しそうな表情を浮かべ、共に戦った去り行く仲間たちに詫びていた。そして「新シーズンは若い子たちを育てていくしかないと思います。若い選手たちが、頑張って上に上がっていくところに共感を得てもらいたい」と『共感』というキーワードを出した。「試合に勝った負けたは動員にさほど大きな影響はありません」と話す。それは「Fリーグは選手がうまくなる、日本代表の強化の側面だけではありません」という言葉につながった。

「もちろん試合の内容や結果も大切ですが、アリーナでの飲食だったり、イベントなども大切なことです。クラブとしては勝つためにではなく、お客さまにどう楽しんでいただけるかが重要だと思います。それはF2でも同じことです」。

勝つこと、うまくなることは「クラブや選手が先に来た目線であり、お客さまの目線ではない」と話す。勝つことで得られる感情は、エンターテイメントのひとつ。共感することも、感情を揺さぶるエンターテイメントである。その非日常空間に来てもらうために、クラブは行動に移さないといけない。そのための改善が必要だと説く。

「たとえば、三ノ宮駅でビラ配りをしたとしても、現状それをやり続ける組織としての体力が持つのかという不安があります。その部分からの改善を考えています。そのためには、もっと普及や営業をやっていくスタッフを集めて、クラブそのものの組織をしっかり作らないといけません」。

「ソフトの部分を充実させるため」まずはクラブそのものが自立をしなければいけない。試合の結果や、人気選手の移籍によってダメージを受けない組織、それがクラブの人気である。

「一発逆転はありません、地道にやっていくしかない。もう1回、ゼロからやろうよと腹をくくらないと。もう1回本気になれるかどうか。我々だけではなく、全員が真剣に考えないといけないと思います」。

やり直すのではない、ゼロから始める。神戸はそう判断していた。

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順位 チーム 勝点
1 名古屋オーシャンズ ​​ 22
2 FC シュライカー大阪  17
3 バサジィ大分 16
4 立川・府中アスレティック 15
5 ペスカドーラ町田 14
6 湘南ベルマーレ 11
7 Fリーグ選抜 10
8 エスポラーダ北海道    10
9 バルドラール浦安   6
10 フウガドールすみだ   6
11 ヴォスクオーレ仙台  6
12 アグレミーナ浜松 4

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