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『身近で楽しい、応援したくなるボアルースに』100年続くクラブの第一歩(土橋宏由樹・ボアルース長野GM)【3/3】

2018年6月6日、東京
PHOTO,TEXT・佐藤功

2018年、ボアルース長野はホワイトリングからスタートする。オーシャンカップを戦い終え、7月1日のF2開幕をホームアリーナで迎える長野が進む道は? ボアルース長野GM、土橋宏由樹さんが、長野に愛されるボアルースとフットサルの未来を語った。(2018年6月6日収録)

『長野で広めるためには何でも』元Jリーガーが経験したクラブがプロに変わる瞬間(土橋宏由樹・ボアルース長野GM)【2/3】

▼魅力を感じるきっかけ作り

――F2開幕に先立って、オーシャンカップがありました。ボアルース長野の1回戦の相手は、同じF2のデウソン神戸でした。長野もそうですけど、神戸も選手が大幅に入れ替わりましたので読めなかったと思います。(神戸1-5長野)

土橋 そもそも対戦したこともなかったわけですからね。しかもケーブルテレビの中継をしていただきましたが、この試合の翌日からだったんですよ。だからここを勝たないと中継に映らない、と運営側にも緊張感がありましたね。でも選手たちも非常に頑張ってくれて、初の公式戦で10人弱入れ替わってこの結果を残してくれて僕は満足しています。しかし前半はまあ固かった、もうガチガチ(苦笑)。最初に先制点を取られてこれどうなるかなと思いましたけど、だんだん自分たちのリズムになってよく頑張ってくれたなと思ってます。監督も選手たちに、この試合の位置付けが大事になるとしっかり伝えていましたね。石関(聖)や 城野(全輝)が神戸に在籍していた関係性も含めて、みんなでしっかり勝とうと戦ってくれました。

――運営面ですが、長野での3日連続の開催はF2の予行演習という意味もあったと思います。

土橋 大変でしたよ、正直なところ。オーシャンカップだけではなく、7月1日のホームで行われるF2開幕に向けての準備もありますからね。運営の4人でいろんな方と打ち合わせをしながら、この3日間を回していかないといけない。今までやったことがない3日連続の運営は、これから上を目指していく上でいい経験になったと思います。

――テレビ中継があった翌日、2回戦は名古屋オーシャンズと対戦しました。ここでFリーグのトップと戦う経験をします。(名古屋4-1長野)

土橋 チャレンジリーグの時に、名古屋オーシャンズサテライトに2ケタ得点をされているんですよ。なので、名古屋には2ケタいかれるかなと、選手もどこかに同じ感覚を持っていたと思うんですよ。その中で、どれだけできるのか試していこうと選手とクラブが同じ思いを共有しました。もちろんすべてが違いますよね、プレーのスピードもフィジカルもテクニックも。でも、選手たちはすごく頑張っていました。フィジカルで負けて倒れるのは全部長野の選手なんですよね。でも、転びながらも最後に足をちょっとでも投げたしたりとか、そういうところで失点4で止まっていたのかなと思います。最後に1点獲って、観に来てくれたお客さんたちがその一瞬だけかもしれないですけど盛り上がってくれたのは印象深かったですね。選手たちが意地を魅せてくれた一戦でした。

――また、準決勝までの試合で長野ラウンドが一番お客さんが入っていました。

土橋 名古屋との試合が771人で、予選ラウンドで一番入ったんですよね。長野は昨年のチャレンジリーグでも観客動員数が1位を取れましたし、F2でも僕らが1位を取ろうと観客動員は平均1,000人を目標にしています。去年のチャレンジリーグの目標も平均1,000人でしたが750人だったので、今年は1,000人は達成したいですね。それでも少ないと思います。フットサルはプレーをする文化は未経験の人でも手軽に始められるスポーツとしてありますが、観る文化がまだまだだと思います。

――ホームアリーナであるホワイトリングは、大きなアリーナですよね。

土橋 長野五輪で使われたアリーナですのですごい大きいんですよ。あそこがなければクラブライセンスを満たせなかったと思いますので、すごく恵まれていると思います。素晴らしいアリーナがありますので、クラブのベースをしっかり作って選手たちの環境を整えながら1年でも早く上に上がれるような規模を作りたいですね。

――クラブライセンスですが、アリーナのキャパシティ以外にも運営面とかも関わってくると発表されています。詳細はまだ発表されていませんが、長野さんの場合はクリアしていない部分はありますでしょうか?

土橋 運営面も経営面も、観客動員も関わってきますが、まだ未確定な部分があります。アリーナに関しては、ホワイトリングが5,000人のキャパシティですのでクリアはできていると思います。他の部分は確定次第クリアしていくしかありません。

――そのホワイトリングでF2開幕節を戦い、最終節もホームです。

土橋 大きいですね、最初と最後がホームで戦えるのは。チーム数の兼ね合いでますので毎週試合があるわではないので、その期間を運営もチームもどう準備をしていくかですね。

――ホームはほぼ日曜日で、13時開始となっています。

土橋 ボアルースの試合は13時、というのを地域の人に根付かせたいんですよ。アリーナは冷暖房完備で天候も左右されないので、夏場にナイターゲームにして涼しい時にということはしなくてもいいわけですから、意図的にそうしています。

――昨年、ヴィンセドール白山と北信越リーグとチャレンジリーグで戦い、今年はF2で共に戦いますね。

土橋 北信越リーグでも一緒でチャレンジリーグでも一緒で、1年のうち何回試合やるんだって感じでしたね(笑)。白山とはフロント同士も仲がよくてお互いにコミュニケーションを取りながら、でも試合になるとお互い負けないといういい関係です。選手たちもライバルのような位置付けで白山と試合やっていましたね。フットサルは横のつながりはすごくありますので、だからこそピラミッドになった今もっとその良さが生かせると思うんですよね。

――ホームゲームはグルメだったりイベントの予定はありますか?

土橋 スポンサーさんだったり、地域の飲食店が来てくれていますよ。チャレンジリーグの時から、ホワイトリングの入場口にブースを出しています。イベントは子供たちの試合ですとか、地域のキッズチアリーダーがハーフタイムやタイムアウトの時に登場してくれます。

――さらに出店を増やそうと計画はされていますか?

土橋 そうしたいですね。多い方がお客さんは来やすいと思いますし。長野県はサッカーだけじゃなくバスケやバレーもあって、イベントも一緒にやっているんですよ。バスケに来てもらってトークショーをやったり、逆に僕らがバスケやバレーの方でやらせてもらっています。サッカーに携わっている時にも思いましたけど、試合だけじゃ難しいんですよ。まったくサッカーに携わったことのない人たちは、すごくたくさんいます。その人たちにサッカーの魅力をどれだけ訴えても響きにくいので、あそこに行ったら食べ物があるよ、子供たちが遊べるものもあるよとか、散歩がてらに行こうかみたいな、きっかけ作りがどれだけできるかだと思います。きっかけは何でもいいと思うんですよ。

――下のカテゴリーというと、どうしても弱いといったネガティブなイメージがあると思います。それを覆すためにアイデアを出してきたのがサッカーのJ2だと思います。F2もそうしないといけないと思います。

土橋 そうですね。カテゴリーや試合結果だけがすべてではないと思います。どのカテゴリーにいても、常にホワイトリングが5,000人埋まれば、それは成功例だと思います。もちろん結果にはこだわりますけど、勝負の世界は勝つ時もあれば負ける時もあります。負けても人が減らない、カテゴリーが落ちても常に5,000人入っている、それが地域密着だと思うんですよ。それをどれだけ作れるかですね。クラブを100年続かせていくために、地域に根付いたクラブを作らないとといけません。そこを見据えたビジョンと方向性を、全員が共有して作っていくことが大事です。いろんなアイデアを出して、このアリーナに来たら試合もあるけどそれ以外の魅力もあるようにしないといけません。

▼身近で楽しい、応援したくなるクラブ

――目標にされているクラブはありますか?

土橋 Jリーグの松本山雅ですね、自分が関わったクラブでもありますし。もちろん松本はJ2に落ちてお客さんは減ってます。たとえば、J1で浦和レッズ戦だったらアウェー席が浦和で埋まる、でもJ2のクラブだったらそこが埋まらないからどうしても落ちる。それでもJ2で10,000人以上の人たちが常にスタジアムに入っていますので、すごく勉強するところがあります。いい部分は真似しながら作っていきたいなと思います。

――単純に真似するだけではなく、フットサルに合わせてやらないといけないこともあると思います。

土橋 そうなんですよ、作り方が別なんですよね。屋外スポーツと屋内スポーツの違いもありますし。

――その中で、どういった部分を参考にしていきたいとお考えですか?

土橋 全部が全部真似は出来ませんが、たとえばスタグルのように、アリーナグルメで地元のものを出したりとかですね。サッカーはフットサルよりも一歩二歩先に行っていますから参考にさせてもらっています。あとは屋外ではできないけど屋内でできることをうまく生かしたいですね。バスケのようなショーアップも参考にしています。

――先ほどバレーとかバスケのお話が出ましたけど、最近体育館の取り合いになっていると聞きます。長野の場合はいかがでしょうか?

土橋 ありますね。幸い長野市の協力の下、ホワイトリングでのホームの試合を確保できましたが、他のスポーツとのバランスは非常に難しいです。だからこそ、将来的には専用アリーナがほしいなという思いはあります。専用アリーナでトレーニングをやったり、子供たちのスクールの拠点になったり、そこからフットサルを発信していくのが理想です。長野県は北海道と同じで雪がすごく降るので、冬場になったら室内で長野県の子供たちにフットサルの技術を学んでもらいたいんですよ。フットサルから始まって、競技性が強くなった高学年になった時に、サッカーとフットサルに分かれていくのが一番理想です。ですので、サッカーの指導者が自分のスキルアップのひとつとして、フットサルにもっと目を向けてほしいですね。そうすることで、長野県のサッカーにも還元できるわけですから。

――現在はサッカーの方に子供たちが進んでいく傾向が強いと思います。

土橋 そうですよね、サッカーにみんな持っていかれているようなものだと思います。たとえば、本田圭佑選手がそこを歩いていたら誰もが気づきますよね。ですが、フットサルの選手はそういった状況ではありません。それでは子供たちも夢は見れないですよね。その違いは、メディア露出が多くていろんな要素でスターになって、お金を払ってくれるスポンサーさんがいてというところだと思います。日本の中でフットサルがその立ち位置にしていくことを全体でやっていかなければいけないですし、僕らはとしてはまずボアルースが作っていかなければいけないことのひとつだと思います。

――そういった意味でも「長野から新しい風を」というスローガンもあると思います。どういったことを仕掛けていく予定でしょうか?

土橋 サッカーはかっこいいイメージですよね。フットサルが同じことをやっても勝てないと思います。だったら『面白い』ですよね。オーシャンカップのチラシ用に、ちょっとふざけた写真を撮ったんですよ。柄沢(健)監督が鼻の下に指を置いて、ペってポーズとか(笑)。ぶっとんでるよねぐらいな面白さと、かっこよさをうまく融合させたチームにしたいですね。あそこの選手たち身近だし、楽しいしなんか応援したくなるよねというのを作りたいんです。そのチラシを配った後、監督がサポーターの人たちから「ペっのポーズで写真を撮らせてください」って言われているのを見て、成功したと思いました(笑)。

――ちゃんと監督もやってくれるのが素晴らしいですね(笑)。

土橋 そうなんですよ。みんなが共有してくれています。そういう風でなければ、今はダメなのかなと思いますよ。

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順位 チーム 勝点
1 名古屋オーシャンズ ​​ 62
2 シュライカー大阪  52
3 立川・府中アスレティック 45
4 ペスカドーラ町田 44
5 湘南ベルマーレ 43
6 バサジィ大分  38
7 フウガドールすみだ 35
8 Fリーグ選抜    27
9 ヴォスクオーレ仙台  23
10 バルドラール浦安 21
11 エスポラーダ北海道 17
12 アグレミーナ浜松 11
 

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