ピヴォ×みんサル

『人が商品、アナログド真ん中で』フットサルで人生が変わる、5つの『ありがとう』(小野晋一郎・ファイブフォーラック取締役)[1/2]【フットサルの輪】

2019年2月25日、某所
(PHOTO,TEXT・佐藤功)

フットサル業界で働く人たちの想いでつないでいく『フットサルの輪』。今のフットサルには何が必要なのか? ファイブフォーラック・小野晋一郎取締役は4つのフットサル事業を通じて、5つの『ありがとう』にたどり着いた。(2019年2月25日収録)

▼スポーツで休日の一歩先へ

――ファイブフォーラックさんはどういった事業をされている会社なのでしょうか?

小野 大きくはフットサルコート事業を現在2店舗(川越フットサルリゾート鶴ヶ島フットサルリゾート)、イベント企画運営事業公式チームの運営とユニフォーム制作などのアパレル業の4つの分野で展開しています。スポーツをする場所、する機会、観る、という3つの柱で事業を行い、現在5年目です。

――最初から4つを同時に始められたのでしょうか?

小野 新卒一年目の時に、企画運営の会社が単独で発足されちょうど創立1年目ということで、できたてほやほやの現状に惹かれ、この会社に入れていただきました。この時は主にフットサル大会を様々な場所で運営するという事業のみでした。グループ会社でフットサルコートの運営事業を行っていましたので、どちらもフットサルビジネスをやっているんだから一緒にしようというところから、設立と同時にコートとイベント事業が始まりました。設立後にチーム運営、アパレル事業を開始しました。

――なぜフットサルの会社に入られたんでしょうか?

小野 就職活動の時に、音楽が好きだったのでインターンという形で学生の頃に音楽のプロダクションに所属していました。プロモーターという宣伝する部署で働きたくてそこで働いていました。当時はフットサル審判のアルバイトが流行していた時だったので、土日のお休みを利用し、やってみたいなと思ってタウンワークで見つけたのがきっかけです。

――タウンワークにあったんですか?

小野 そうなんですよ。後にも先にもその1回しか出していなかったそうなので、運命的な出会いなんですよ。審判のバイトをやらせてもらいながら就職は音楽のところだと思っていたんですけど、ちょっと待てよとなって。音楽関連の会社の皆さんはアーティスト肌タイプ、僕はどちらかというと体育会系タイプなので、ちょっとギャップを感じていたんです。アルバイトをしていた審判の会社は創立1年目で社員も一人しかいない小さな会社だったので、小さい会社を大きくするということに興味も沸いてしまって思い切ってそっちに新卒で入れてくれっていう風に直談判して入れてもらったのがきっかけです。

――音楽関係をやりたかったということで、イベント関係という大きなくくりで同じということですね。

小野 そうですね。サッカーが好き、フットサルが好きと言うよりは、人と話すのが好きで仕事をしているという感じで始めたので。

――最初は二人ですから何でもするという感じだったんでしょうか?

小野 そうですね。当時はフットサル大会をいろんな各地で運営していました。地方を中心に開催していました。

――イベント以外にも、フットサルコートでもお仕事もされていたのでしょうか?

小野 まったくしてなかったですね。頼れる仲間がたくさんいたので、経験がある人に基本はお任せしていますが、会社の理念とか就業規則やこういう考えで行きましょうなどの基本的なことは決めさせていただきました。

――最初は企画をやられていたとのことですが、現在はどういった業務に携わられていますか?

小野 総合的に見させてもらっていますが、新規事業を開拓する開発部に籍を置いているので、どこにも所属はしていないです。

――開発部ではどういったことをされていますか?

小野 会社の理念として、『スポーツで休日の一歩先へ』というのがありまして、スポーツビジネスをしていきたいと考えています。その中でも現在はフットサル中心のビジネスになっていますので、私はもう少し市場を広げたいと思っています。モノを取り扱うことや人材派遣の部門もフットサル審判員が中心ですが、異なる種目のスポーツイベントに人材を派遣したり、ヨガとかピラティスを開催することなどビジネスの幅を広げていきたいと思い、活動しています。

――会社の業績はどうでしょうか?

小野 売上高は毎年微増です。2年前に鶴ヶ島に一店舗増やしたので売上高が上がっているのは当然なんですが、家賃ですとか支出も増えていますので利益を増やせているのかというところは課題で難しさを感じてますね。

――4分野の売上割合はどうでしょうか。

小野 主軸は2店舗のフットサルコートやジュニアサッカースクールがあるフットサルコート事業です。これで全体の半分くらいを占めています。あとはこちらも主軸になっている審判や運営者の派遣などのイベント企画運営事業です。クラブチーム事業は埼玉県フットサルリーグ3部に在籍していますが、位置づけとしては会社の事業の広告塔としての活動を目指しておりますので収支はプラスマイナス0でいいという考えです。アパレル事業はユニフォームを作ったりジュニアのウェアを作ったりして小さく商売しています。

▼人が商品

――審判は何名ほどいらっしゃるのでしょうか?

小野 70名ほどで登録制です。

――審判の教育をされていると思いますが、どういった内容でしょうか?

小野 ライセンスを取ってもらうことは推奨していますが、私たち独自の評価システムがあります。試験があったり担当者が現場を見に行ったり、一人一人フォローアップさせてもらっています。ジャッジができるとか話せるとか、指先がしっかり伸びているなど、細かい項目に分けて5段階で審判の評価をしていて、ネームプレートに星の数が貼ってあってこちらで管理しているグレードに振り分けています。

――評価次第では星が減ることはありますか?

小野 遅刻や欠勤の間隔が空くとランクが降格することがあります。

――運営者の派遣はどういった内容のことでしょうか?

小野 運営はできるけど審判が足りないという場合ですと審判一人から派遣できますが、フットサル大会を丸々やってほしいというお客様もいらっしゃるので、運営者から審判、パンフレットや景品の手配だったりトータルのプロデュースまでできますというイメージです。

――どういったお客さまが多いでしょうか?

小野 主に多いのは法人のお客さまです。大きなところですと、社内親睦行事でクライアントの会社のイベントを主催します。スポットでのお問い合わせも多数あり、審判、司会者を委託したいといったことでお問い合わせいただくことがあります。時々、個人の方から審判一人ということでお問い合わせをいただくこともあります。

――どれぐらいのペースで派遣されていますか?

小野 ほぼ土日は毎週一件以上はあります。特に繁忙期ですと、3月や10月。体を動かしやすい季節は法人様の大きなご依頼が入っていまして。同業のフットサル大会をされているイベント会社さんのご依頼を含めると、最低週一回以上はご依頼をいただいています。

――今は審判が足りない、従業員が足りない状況です。どういった方法で人材を集めていらっしゃるのでしょうか?

小野 スタッフ採用の7割程度は弊社のサービスの参加者が多いんです。イベントとフットサルコートを併用していると相乗効果があって、登録スタッフに採用させて頂くことや、アルバイト採用、時には正社員へ採用をさせて頂いたこともあります。

――お客さまが求めてきているニーズは、単純にフットサルをやりたいということだけではないと思いますが。

小野 レフェリーのところは強く感じます。ジャッジがしっかりしていると、お客様も安全にプレーを楽しめますし、お客様満足度に大きく影響があると感じています。私たちはイベントの仕事を通じて現場運営に重きを置き、経験を重ねてきたので、そこが強みのひとつだと思います。私は『人が商品』とよく言っていますけど、そういった心構えで現場運営に当たるようにスタッフには指示をしています。

――このお仕事をやっていてよかったことはどんなことでしょうか?

小野 ボール1個で簡単に仲間が増えるなとつくづく実感しています。ここ最近で3件か4件、結婚式に呼んでいただいたんですね。それは私たちのサービスをご利用いただいたお客様同士のカップルが続いたので、人様の幸せや一生に関わる出会いや経験をご提供できたのはすごくうれしいですね。

▼5つのありがとう

――仕事で理念や哲学、大切にしていることどんなことですか?

小野 ファイブフォーラックという会社名には2つ意味があって、娯楽で人をハッピーにという意味で、ゴラク→ゴーラック→ファイブフォーラック、つまりダジャレですね。2つ目の意味ではフォーラック、イディオムで「幸せになるためにすべきこと」という意味で、ファイブフォーラックとは英語で5つの幸せになるためにすべきこと直訳できます。社是には『スポーツで休日の一歩先へ』と掲げ、全従業員の物心共の幸福を目指すと共に、スポーツを通じて、人、地域、社会の発展に貢献することを理念としています。幸せになるための5つの項目は「お客様からありがとうを頂こう」「従業員からありがとうを頂こう」「地域の方からありがとうを頂こう」「今日も一つありがとうを頂こう」「今日は必ずありがとうを言おう」というこの5つの『ありがとう』を会社の哲学として持っていましょうという想いを込めて、ファイブフォーラックという会社名に決めました。

――今後伸ばしていきたい事業を教えください。

小野 イベント事業の部署を伸ばしていきたいと考えています。現在はフットサル企画運営、サポート事業がメインですが、今後様々なイベントの運営サポート事業を展開していきたいと考えています。目指せ『スポーツイベントの総合デパート』です。

――ご自身の今後の夢はどういったことでしょうか?

小野 昔から「イベント王に俺はなる」としています。『イベント事で困ったらウチに聞け』という風になりたいですね。人から地域から、社会から必要とされたいです。便利な時代だからこそスポーツで出会いと体験というアナログド真ん中で勝負して、休日の過ごし方の中の選択肢のひとつとしてあり続けたいと。そして突き抜けた存在になります。

ちなみに僕、恥ずかしいんですけどフットサルを通じて結婚しまして、まさに僕自身がスポーツを通じて人生がかわる体験をした当事者なんです(笑)。ですから、私は事業を通じて皆様の人生を変えちゃうぐらいの出会いと体験を提供していきたいですね。

 

→後編:『今、淘汰が始まっている』中古フットサル場を再生する方法

 

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