ピヴォ×みんサル

『クラブライセンスはですね……』成長過程のY.S.C.C.横浜の現在と未来(渡邉瞬・Y.S.C.C.横浜GM)【2/2】

2019年3月20日、某所
PHOTO,TEXT・佐藤功

「隠すことではない」。情報公開を基本とするY.S.C.C.横浜・渡邉瞬GMは、クラブライセンスについても言及。横浜の現在とその先にある未来に向けて、その成長過程を語った。(2019年3月20日収録)

前編:『1,300万でできる』F2を戦う資金と黒字経営の秘訣

▼平沼は興奮する空間

――全く未知な状況から始まった昨季のF2開幕戦ですが、401人という動員についてはいかがでしょうか?

渡邉 満員にはしたかったので上々かなという感じですね。ですが、全体的を通してみると反省が多いですね。

――ただ平沼記念体育館は1,000人は入りません。この401人でも異常な人口密度だったと記憶しています。

渡邉 僕も平沼のホームゲームは興奮するんですよ。狭いということもあって人が密集していて、まさに異様な空間ですよね。立ち見の方がいらっしゃいますので100%超えでしたね。でも、真夏に立ち見は申し訳なかったですね。昨季入れた冷風機を来季はもっと増やす予定です。

――開幕戦はゴール裏の席がありましたね。

渡邉 できればやりたいですね。ゴール裏の席は迫力がありますしね。

――また、開幕戦から試合中に音楽を鳴らしていました。

渡邉 やりすぎて怒られたんですけどね、音が大きいぞと(笑)。

――対戦相手の監督は『リズムが一定だったから難しくはなかった』とおっしゃられていましたよ(笑)。試合中に音楽を流すスポーツはありますが、フットサルではあまりありません。なぜやろうと思われたのでしょうか?

渡邉 無音で競技をするのが常識ですけど、僕としては無音の方が異常だと思います。会場を盛り上げると前提で考えた時に、音楽がかかっていた方が高揚します。テレビでスポーツニュースなどを見ていると音楽が流れていますよね、それと同じ発想です。試合前に音量の確認をして了解を得て行なっています。

▼横浜にフットサルで夢、希望、憧れを

――そういったいろんなことをして盛り上げようとされていた印象があります。どういったコンセプトがあったのでしょうか?

渡邉 クラブとしては『横浜にフットサルで夢、希望、憧れを作ろう』を掲げています。どうしたら夢、希望、憧れを感じてもらえるのかと考えた時に、観客動員数が大事だと思っています。Fリーグで優勝しても観客がゼロ人だと憧れないですよね。みんなに見てもらって優勝を喜んでもらった方がいいですし。そこに向かっていく。お客さんが入ってくれるような環境を作る。今Bリーグさんがうまくいっていると思うので、真似できるところは真似して、コンセプト的には近い形でやっています。

――毎回ゲストやレーザー光の演出など、実際やってみた上で効果はいかがでしたか?

渡邉 集客にどこまで影響しているかは精査しきれていません。でも最低限必要なことです。楽しんでもらえるかなと思ってアウトプットしたという感じですね。

――また、土曜日開催が多かった理由はどういったものでしょうか?

渡邉 体育館が取りやすいという面もありますが、日曜日にJリーグの開催が多かったこともあります。隣のニッパツ三ツ沢球技場で開催されますからね。第7節の動員数244人はその影響が大きかったですね。隣の三ツ沢で横浜FCさんが試合をしていて、相模原でサッカーのY.S.C.C.が同時刻に試合だった日でしたから。ですので、すぐにFリーグに連絡して、日程の変更をお願いさせていもらいました。

――三ツ沢以外にも、横浜には日産スタジアムもあります。三ツ沢よりも離れてはいますが動員数に影響はあるのでしょうか?

渡邉 あると思います。フットサルファンはサッカーファンと被っている部分があると思います。またY.S.C.C.が好きということで、サッカーとフットサルを応援してくださる方がいます。ですので横でY.S.C.C.のサッカーがあると、そちらに行ってしまうところもあります。

――チームのF2・2位という成績についてはいかがでしょうか?

渡邉 目標の勝ち点35という数字を現場と話して作っていたので、彼らとしてはそれが達成できなかったのは不満だったと思います。ただ、僕はどちらかと言うと運営側でしか見ていないので、ホーム最終戦まで優勝争いができて盛り上がっていたと思いますので満足と言えば満足です。

▼選手たちの夢のために

――今後についてですが、クラブライセンスも関係してくると思いますが。

渡邉 まだF1ライセンスは取れていません、隠すことではないですから。横浜文化体育館という体育館がありますが、2020年9月に改修工事が始まります。また、2020年10月に新しく横浜武道館ができます。そういったことも含めて、今年のライセンス申請の準備をしている段階ですね。今季に関しては、オペレーションを変えるメリットがないと思い、昨季同様に平沼記念体育館でホームゲームを開催します。

――平沼から横浜文化体育館や横浜武道館に変更することで使用料などコストが上がると思いますが。

渡邉 上がりますね。さらにF1のホームゲームは11試合ですので、4試合増えることも想定しないといけません。体育館の年間使用料だけで500万以上コストが増えるでしょうね。そこが課題にはなりますが、来季はご協力の甲斐あってスポンサー収入など売上が上がりますのでクリアできると思います。

――来季も平沼の座席がすべて埋まり、常に立ち見が出ている状態を目指されていると思います。新シーズンはどういったことを仕掛けていこうとお考えですか?

渡邉 満員を作り上げるために動いています。フットサルは観るスポーツというよりは、やるスポーツだと思っています。ですので、昨年は大学生のリーグ戦を試合後にやっていましたが、試合前に子供のフットサル大会、試合後に企業のフットサル大会を開催しようと考えています。フットサル大会を試合後の17時から21時ですれば12チームぐらい参加でき、1チームあたり10人だとすると120人の方に来ていただけます。ホームゲームの入場にはカウントされませんが、その日の会場への総入場という考え方では増えたことになります。そこから試合を見ようと思ってもらえるような流れを作ろうと思っています。

ただ当然ながら、まだ悩みながらやっています、答えはありませんので。よくスポーツは、地域に根差してと言われるじゃないですか。でも、横浜という地域に僕らのフットサルチームが本当に求められているのかな?とかも考えたりもしますね。

――横浜というと土地は、他の地域とは少し異なる部分がありますよね。

渡邉 そうなんです。だったら割り切ってwebマーケティングで、ネット環境でのファン作りもアリかなと思ったりもします。昨年のホームの入場者アンケートデータを見ても、横浜の人だけではなく東京や神奈川の方が来ていたりするので、それを膨らましていく方法です。もちろん、僕らがやるべきことはフットサルを広めることですので、地域に根差した普及活動はします。選手が小学校に行って、選手がフットサルが伝えるといった取り組みは投資をしたいと思っています。今事業で僕はwebマーケティングでうまくいっていますので、それがどれだけフットサルにフィットするのかというところと、普及を地道にやっていく感じですね。

――最終的にはプロですね。

渡邉 そうですね。でも、選手はプロになってもそれだけでお金を稼いでもらうという感覚は今は持ててないですね。一日の使い方や人生をどう考えるかなんですよね。大卒の22歳の選手が30歳までの選手生命があるとしたら、年俸1,000万だとしても8年で8,000万ですからこれだと生涯平均年収に大幅に足らない、引退後に働かないといけない。僕はGMとして選手たちに引退後にどういう選択肢をどれだけ与えられるか、ということを自分自身への課題を課しています。

――セカンドキャリア支援ということを考えられている。

渡邉 そのセカンドキャリアという言葉をなくすべきだと思っています。

――引退後からではなく、現役の時からキャリアを積むと。

渡邉 そうです。それなりのフィーがもらえるのであれば、午前中にトレーニングをして午後はビジネススクールでもいいと思います。フィーがもらえないのであれば、仕事でフィーを獲得する。その仕事もスキルがつかない仕事だと意味がない。ちゃんとスキルを得て、資格でもいいですしね。あとは自分たちの夢ですね。彼らがどういう人間になりたいのかという話をして、夢に向かって仕事をしてフットサルをやってお金を稼いでと、彼らの夢と現実を考えて寄り添ってやっていきたいと思っています。

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