ピヴォ×みんサル

『女子フットサルを応援する役目』府中でショップ運営をするライター兼指導者(海野伸明・PANNA futsal)【1/2】

2019年6月11日 府中
(PHOTO,TEXT・佐藤功)

ライターであり、指導者であり、フットサルショップ運営者である。女子フットサル応援サイトPANNA futsalの海野伸明さんは、人生を女子フットサルに捧げていた。(2019年6月11日収録)

 

▼女子を盛り上げる役目

――フットサルとの出会いはどういったものでしたか?

海野 まだFリーグがない頃ですね。友人に誘われて行ったエンジョイ系のミックスチームに競技のフットサルをしている人がいて、みんなで関東リーグを観に行ってみようとなったんです。当時、僕が唯一知っていたのはサッカーマガジンやサッカーダイジェストに載っていた上村信之介という選手で、彼とFUTUROに魅了されたんです。それから、他の人たちがFUTUROをもっと応援をしたいということになって、企画書を書いてFUTUROに渡して応援をし始めたのがどっぷりハマリ始めたきっかけですね。それまではサッカーを優先して日程が合えばフットサルだったんですけど、そこからはフットサル優先に変わりました。

――そのファンの立場から、仕事に変わっていってしまう。ライターとして活動が始まります。

海野 以前フットサルの審判のアルバイトをしていまして、その会社がブログ事業を始めてそこで女子フットサルの記事を書いてくれないかと誘われたのがきっかけです。当時、クリニックに参加していた女性の選手がいて試合を見に行くことも多かったですし、女子の現場にいたということが大きかったと思います。まだサラリーマンをやっていた頃ですので、趣味のひとつとして始めた感じでした。最初の頃は怪訝な顔で見られましたけど、必ず全日本や選抜の大会に取材に行くようになると、徐々に慣れてきてくださいました。元々ライティングやカメラの経験もないところから始めましたが、徐々に責任や義務が生まれてどっぷり入っていきましたね。

――男子の方は取材をされていなかったのでしょうか?

海野 Fリーグはまったくしていなかったです。女子を依頼されたということもありますし、僕が応援しているチームがFリーグには参戦しなかったこともありますし、自分の中では別物というイメージがありました。また、男子には男子の世界がありますし、邪魔をしてはいけないと思っていたんですよね。自分自身経験が少なかったので、Fリーグを取材する方々に対して失礼だとも思っていました。当時女子は誰もいなかったですし、女子を盛り上げる役目かなという感じですね。

――女子のフットサルの魅力は、どういったところにありますか?

海野 プレーが丁寧で戦術的なことに取り組んでいる、とよく言われますね。ただ単にドリブルをして強い人が体を張ってではなく、細かくやっていると皆さんは言ってくださいます。

――男子はフィジカルが強い分、ぶつかり合いになってしまったり、強引に撃ってこぼれ球に詰めるという大味な展開も見受けることがあります。

海野 一般的に見ると女子はフィジカル面で劣りますので、そういったことは少ないと思います。また、恵まれない環境で選手たちが一生懸命やっているというストーリーは感情移入しやすいのかなと思いますね。国内でプロはひとりもいない、それでもフットサルが好きでお金の工面をしながら練習に行って競技に打ち込んでいるストーリーの方が分かりやすいと思いますしね。

――そういった側面は競技の知識がなくてもわかりますし、何よりも共感できるので大きいと思いますね。また、ポニーテールの選手が多いので、動く時に髪がフワッと動いてスピード感があるように見えました。

海野 写真の撮りがいがありますよね、髪の動きで跳躍感がありますから。

 

▼ライターが指導者へ、ショップ運営者へ

――また、指導者もされていますが、どういったきっかけだったのでしょうか?

海野 2011年に当時東京女子フットサルリーグ2部だったFestiloが最初です。チーム体制が変更になって名称も変更となり、FUTUROのスクールに参加している女子選手が多くなりました。FUTUROの選手に監督をやってもらいたいという話だったんですが、2011年3月に東日本大震災があって開幕までのスケジュールがタイトになってしまい難しくなってしまいました。そこでFUTUROのフットサルを知っている人は誰なのかとなって、指導歴はないけれどもFUTUROはよくわかっているということで依頼が来たのが始まりです。

記者で監督になった人は他にいますかね? しかも自分学生時代サッカーもやったことなくて、丸坊主で野球をやっていた人間で(笑)。女子のフットサルが好きということで、オファーをしてくださったと思います。そこからはライセンスも取らないといけないと思って、その夏にサッカーのC級を取って、冬にフットサルのC級を取って、指導の入り口を学んだ形ですね。そこで3年やって2部で優勝して1部に上がってそこで契約満了になりました。それからも女子の取材のつながりで、関東リーグや東京1部のクラブを率いて、今年で連続で9年目になりますね。

――ショップに関してはいつから始められましたか?

海野 2010年にネットショップを始めました。当時、FUTUROが使っていたデレルバやデスポルチは、シューズは売っているところはあってもウェアを売っているところが少なかったんですね。そこでFUTUROを担当されていた方に、会社でもない個人事業主だけれどもと相談させてもらってスタートしました。当初はデレルバとデスポルチの専門で、宣伝とかもしているわけでもなく知り合いに買ってもらっていたのが最初ですね。この店舗は、2019年2月15日にオープンをしました。店舗を出すとしたらフットサルの需要としては府中がいいと思っていたら、まさにタイミングが合って出させてもらいました。

――お客さんの足取りはいかがでしょうか?

海野 まだまだこれからだと思いますけど、順調に売上は伸びています。ここでお茶をしてフットサルの話をすることもできますし、チームのミーティングで使ってもらったり映像をここで見たりもできます。私も選手をここに来てもらってインタビューをすることもあります。現在取り扱っているデスポルチ、MUNICH、GAViCのシューズは22cmや22.5cmからありますので、ジュニア用ではないシューズを履きたい女性も来ていただけるとうれしいですね。

――今後、ご自身の夢は?

海野 何らかの形でフットサルに関わっていきたいと思います。

――ライター、指導者、ショップと全力で関わっていますよ(笑)。

海野 そうですね(笑)。自分の好きなものに囲まれて生活できるのは楽しいですし、好きだからこそいろんなアイデアも出ます。多少辛くても頑張れるところもあるので、フットサルに関わった仕事を続けていきたいですし、作れるものがあれば作っていきたいですね。

また、このお店を作った時に会社を立ち上げました。一般社団法人スポーツリレーションプロジェクトという名前ですが、フットサルが中心ですけど女子のアスリートはまだまだ環境が整っていない部分もあるので、女子のアスリートを支える、競技を続けられるような環境づくりを含めてやりたいと思ってそう名付けました。現状では仕事の影響で練習に行けない、試合にも行けないという選手もいると思います。そういったアスリートを採用したい応援したいと思っている会社もありますので、斡旋とはいかないまでも紐づけるような事がしたいですね。他のスポーツの成功例をフットサルにうまく活用して、逆にフットサルの成功例を他の競技に発展させていければいいかなと思いますね。ただ一人でやるのは大変ですし、収益を出して広げていくのはなかなか難しいですけど、いろんな人の協力を得ながら、できる限り長く続けられるようにしたいと思います。

 

(後編:『知恵を出し合ってやっていけるか』女子フットサルの環境とは?)

 

裏PANNA Futsal

女子フットサルを多角的な視点で一味違った記事をお届けするWEBマガジン

Futsal Shop PANNA

東京都府中市緑町1-12-10パールハイツ1F
TEL:042-203-1956
メールアドレス:shop@shop-panna.com

コメント

みんサル

個サルを検索する ひとりでも参加できる個サルやイベントに行ってみよう!

大会にエントリーする 仲間や友達を集めてフットサル大会に参加しよう!

全国のフットサル施設 全国のフットサル施設からお気に入りの場所を探そう!

RANKING

Special Thanks

  • ベストパートナー
  • ボアスコンプラス