ピヴォ×みんサル

『一番大事なのは、韓国戦』遂にW杯予選がスタート。清水和也が日本代表にかける思いとは

フットサル日本代表は、AFCフットサル選手権トルクメニスタン2020東地区予選でマカオ代表と韓国代表と対戦する。2大会ぶりのW杯出場を目指す日本は、2連勝でこの予選を突破することが期待されている。

3年前のW杯予選、大会直前でメンバーから外れたFP清水和也は、Fリーグで結果を残し、AFC U-20フットサル選手権タイ2017での活躍が認められて、スペインの3強の一つであるエルポソへ移籍することとなった。

インタビュー前編では、そのエルポソでの2シーズン目に話をうかがったが、今回の後編では、いよいよ始まる東地区予選に向けて、清水に意気込みを語ってもらった。
(前編:『(Fリーグと)圧倒的に違うのはホームの熱量』清水和也が感じた日本と世界の差)

 

――続いて日本代表について、話を聞かせてください。いよいよリトアニアW杯に向けた戦いが始まりますが、今の心境をお聞かせください。
清水 飢えている部分は、間違いなくありますね。前回の予選の時は僕も若かったですし、今の経験値に比べたら何もない状況で落選しました。やっと今回、手が届く位置に来たことで、あの時から頑張ってきた甲斐がありました。自分にしか分からない葛藤であったり、いろいろな経験があったなかで、『いよいよだな』というワクワク感が強いです。

――3年前は大会直前まで負傷していた星翔太選手がメンバー入りし、清水選手は外れました。余計に悔しかったのではありませんか?
清水 前回は僕自身、『(W杯予選を兼ねた)アジア選手権のメンバーに選ばれる可能性はゼロではない』と、思っていたなかで落選しました。それでも、(星)翔太さんを連れて行くことが決まった時は、『頑張ってほしい』という気持ちと、やっぱりちょっと悔しい思いはありました。それが日に日に強くなっていきましたね。

――しかも、準々決勝でPK戦の末にベトナムに敗れ、順位決定戦でもタジキスタンに負けてしまい、W杯に行けませんでした。
清水 そうですね。ウズベキスタンで行われたW杯予選は(稲葉)洸太郎さんと見ていましたが、あの時の洸太郎さんのすごく悔しそうな顔は今でも忘れられません。そこから洸太郎さんにいろいろな言葉をいただいて、僕自身も『次は絶対に結果を出さないと』と思いました。そこから自分のビジョンを考えるようになって、スペイン移籍することも考慮しました。その意味では、いよいよだなって感じますね。

――先月はタイと親善試合を2試合行いました。清水選手はスペインにいたため合流はできませんでしたが、試合は見ましたか?
清水 見ました。タイも対策を練ってきたなと思いました。僕らがやる攻撃、ディフェンスのなかでも、『ここを突かれると』っていうのはありましたし、そこを突かれた時が一番痛かったですね。はっきりとした課題としては、スコアが取れないこと。やっぱり僕も前のポジションなので、『このままだと難しいな』と思いましたし、自分が選ばれるうえでは、そこが一番強く求められていると思うので、ゴールに直結する仕事をしないといけないという思いがありました。

――『このままだと難しいな』と感じたのは、ピヴォにボールが来ないという点でですか?
清水 僕のイメージでは、惜しいシーンがたくさんありました。そこを決め切るか、決め切れないか。正直、そこは運もある部分だと思うんです。そういう日もあることはあるのですが、最終的には気持ちなので、そこをいかに自分たちが引き寄せられるかが大事ですね。その意味では、どんどんそういう仕事をすることが自分には必要だと思いました。相手は自分たちがやりたいことをやれるわけではないですし、そのなかでどう攻撃するか。それがゲームだと思うので、いかに自分たちがプレーしやすいようにプレーをするかが大事になってくると思います。

――良くないリズムの時に、どれだけ自分たちのやりたいことに戻せるか。悪い時間を耐えられるかですね。
清水 そうですね。断ち切ることも大事ですし、耐えることも大事です。40分のなかで、何が起こるかわからない状況なので。

――東地区予選で対戦するマカオや韓国は、日本の良さを消しに来ると思います。どんな印象がありますか?
清水 マカオに関しては、速攻でカウンターを狙ってくる感じですかね。正直、あまり印象にはないというか、何をどうやって来るっていう感じはありません。そこは、どう対策をとるか。一番大事なのは、韓国戦なのかなと思います。前回も、すごく苦戦しましたし、フィジカルコンタクトも強い相手なので、いかに自分たちが主導権を握れるか。おそらく引いてきたり、いろいろなことをしてくると思うので。そのなかで、自分のプレースタイルも相手に合わせて変えながら、やっていきたいと思います。僕自身は得点を取るバリエーションも増やさないといけないと思っていますし、どこにいても脅威になれるようにとは、今シーズンは特に思っていることなので、そういうチャンスを決め切ることが、特に韓国戦では大事だと思います。両方の試合で一番大事になるのは、先制点を取って、流れをつかむことですよね。

――タイとの親善試合では、森岡薫選手の出場がかなり短くなりました。選手は誰でも、長くピッチに立ちたいと考えると思うのですが、今回招集されている森岡選手、星選手、森村選手といった他のピヴォとの競争というのは、どう感じていますか?
清水 今のピヴォ勢って、タイプが違うと思うんです。薫さんみたいに圧倒的な個があったり、翔太さんみたいにオールマイティにプレーできるなかで、自分には何ができるかを考えると、自分にしかできないことがあると思うんです。そのなかで自分が一番活躍できるところを、ピッチに立って出し切ることが大事です。僕は特に他のピヴォのメンバーを信頼していますし、彼らがやってくれるとも思っているし、それだけ自分もやらないといけないと思っています。だから、特に競争とは考えていないですし、とにかく試合に勝てるようにやることだけを見ています。

――スペインにいることで、ブルーノ監督にあらためて存在価値を示す必要もあるかと思いましたが、そういう意識でもなさそうですね。
清水 そうですね。あまり個人のことは考えていませんね。もちろん、常に試合の映像を含めて見てもらえているというのがありますし、自分のプレーもより分かってもらえているのではないかと思います。正直、ここまで来たら、今までの積み重ねを発揮し続けなければなりません。そのなかで代表合宿は、代表のやり方があるので、それをまっとうするだけかなと思います。特に変なことは考えずに。

――今回、国内での直前合宿では、どんなことを確認がしたいですか?
清水 チームメートとのディフェンスや攻撃の部分を、より早く、より良くなるために努力をすることが一番です。日本で合宿ができる機会なので、多くの人にも見てもらいたいし、この予選を一緒に戦ってほしいなと思います。そして現地に入ってからは環境に早く慣れないといけません。食事、気候、現地がどういう感じかにいち早く慣れて、そこをホームにできるようにやっていきたいと思います。何が起こるか、本当にわからないので、しっかりやっていきたいです。

河合拓(かわい・たく)

2002年に当時、国内唯一のフットサル専門誌Pivo!の編集部に入りフットサルに魅力せられる。その後、2006年のサッカー・ドイツW杯を前に週刊サッカーマガジン編集部に入り、セレッソ大阪、ガンバ大阪、横浜FCなどを担当。2011年から2014年まではゲキサカ編集部で活動。2015年からはフリーランスとなり、2016年に「FutsalX」を立ち上げ、フットサルを中心に取材しながら、サッカー日本代表も取材する。U-18フットサル選手権は第1回大会からすべての大会の取材を続けている。

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