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代表自らが振り返るアグレミーナ浜松の17/18シーズン。そして、フットサル・Fリーグの未来は?(新間智之・株式会社AGREY代表取締役)【2/2】

2018年2月5日、浜松
PHOTO,TEXT・佐藤功

17/18シーズン、アグレミーナ浜松は過去最高の8位だった。そして来季、F2の誕生によりFリーグの景色が変わる。フットサルの未来を考える株式会社AGREY代表取締役・新間智之氏は、スーツではなく一目でアグレミーナ浜松とわかるとスタッフジャンパーだった。(2018年2月5日収録)

【前編】
Jリーグ激戦区、サッカー王国・静岡にあるフットサル。Fリーグ・アグレミーナ浜松の理念(新間智之・株式会社AGREY代表取締役)【1/2】

▼初めて尽くしの序盤

――今シーズンの浜松を振り返っていただきます。まずは開幕戦です。
(第1節:浜松1-0浦安:代々木・1,404人)

新間 勝ちましたね。開幕勝利は初めてですから、出来すぎなぐらいじゃないかなと思えるぐらいうれしかったですね。

――そして、3節のホーム初戦でも勝利。今年の浜松は違うという印象を与えました。
(第3節:浜松5-2神戸:浜松・1,482人)

新間 ホーム開幕戦で勝ったことも初めてですから、すべて初めて尽くしでしたね。

――ですが、ここで事件が起きます。第6節、浦安での6クラブ共同開催です。ここで「あれ?Fリーグ大丈夫なのか?」と思われた方も多いと思います。
(第6節:浜松2-3府中:浦安・333人)

新間 ここはいろいろあると思います。6クラブ共同が同時に首都圏(墨田)で開催していて、分散したことも原因だと思います。

――6クラブ共同の第1試合で、12時試合開始という時間帯の影響もあると思います。10節の小田原での6クラブ共同ではさらに厳しい朝10時です。
(第10節:浜松3-5すみだ:小田原・605人)

新間 どちらかを上げると、どちらかが下がるというのは致し方ないと思います。ただ、私たちがしなければいけないのは、こういう状況であっても人気コンテンツとして常に安定して、2,000人以上集まっていただけるものを作り上げないといけないんです。この状況は結果として受け入れて、だからこそ次どうするかということが大切です。今みんなで試行錯誤しているところですね。

――チームの成績としては、苦しい時期が続きます。ですが、町田戦で1,100人が来場されます。これは、試合の結果に依存していない魅力をファンが感じていることだと思いますが。
(第8節:浜松5-6町田:浜松・1,187人)

新間 あったかいサポーターの方が多いんですよ。30代のご夫婦とお子さんといった家族層が非常に多いですし、少年団の子供たちも本当にたくさん来ていただいています。リピーターの方も非常多いですし、ただただありがたいです。弱い時から……今も強くないですけど(苦笑)、最下位ぶっちぎりの時から多くのお客さまが来てくださっているので、地域の方々からの期待という風にとらえて、少しでも上に行けるようにがんばっているところですね。

ホームゲームは、毎回毎回動員策としていろんなことを講じています。みなさんが喜んでいただけるようなグルメだったり、いろんなマスコットがフットサルをやったり子供たちが一緒にボールを蹴ったり、試合前、試合後問わずやっています。また、スポンサーさんにもお願いしてボールを蹴っていただき、一緒にやっていただいています。

――そして11節、面白い名前の選手が加入にします。ジョン レノン、フィネオ アラウージョ、この2人を取ろうと思ったきっかけは、どのタイミングから交渉を始められたのでしょうか?
(11節:浜松3-0大分:浜松・1,025人)

新間 1年ぐらい前から考えていましたね。選手たちがある程度許容できるようになって、自分たちが一生懸命プレーするだけじゃなくて、他の人たちともコミュニケーションを取れて、かつ次のステップにいける土台ができた暁にと構想としてはありました。開幕時のままの予定でしたけど、彼らが所属しているチームと、ビザも関係もありこのタイミングになりました。

――ジョン レノンという響きはインパクトがあります。

新間 初めて名前を見た時に、まあ笑いましたよね(笑)。話題を作ってナンボですし、親しみやすい名前ですからそういう意味でもいいですよね。あと、彼は非常にわかりやすい選手です。大きな体で力強いシュートは見た目通りですし、そこにテクニックのうまさのギャップもあります。そしてなによりも、非常に優しいんですよ。もっと活躍して、子供たちにも喜んでもらいたいですね。

――アラウージョ選手もすごく笑顔がいい選手ですね。

新間 フィネオは、ブラジルでスターが集まるドリブルの1on1のようなイベントに出てくるぐらいテクニシャンなんですね。ファルカンと一緒に必ずイベントをやるぐらいの選手です。ドリブルの力や個の打開力は、すごいものがあります。ユーロにアゼルバイジョン代表で出てますしね。
(※注 フィネオ アラウージョは2017/2018シーズンをもって浜松を退団)

▼6クラブ共同開催 in エコパアリーナ

――ここで好調だった第1クールが終了します。ですが第2クールになると苦しくなります。不安になったファンもいらっしゃったと思います。この時期は、新間代表も苦しかったと思いますが。

新間 チームは浮上のきっかけを一生懸命探していました。どうしてこうなのかとみんなわからなくて、どうしたらいいのかこうしたらいいのかとか試行錯誤をしていました。

――そして、エコパアリーナでの6クラブ共同開催がやってきます。クラブにとって、この1年で一番の大きなイベントと捉えていたと思います。この6クラブ共同開催に向け、どういった準備をされていたのでしょうか?
(第17節:浜松3-5名古屋:エコパ・1,367人、18節:浜松1-5町田:エコパ・1,561人)

新間 とにかくお客さまを集めようと、動員策はかなり頑張りましたね。エコパは川よりも向こうなので、浜松の方はなかなか足を運ばないんですね。ただ、エコパアリーナは素晴らしいアリーナですので、多くの方々に観ていただきたい、Fリーグの他のチームを知っていただきたい、とにかくFリーグのファンを増やしたい、フットサルを観るスポーツにしていきたい、というところもあって静岡県のフットサル連盟さんにもお願いしましたし、街頭でチラシもお渡しもしましたし、ポスターも別で作って全部やりました。

――浦安、小田原の6クラブ共同開催を経験され不安はあったと思いますが。また、9月23日、24日のシルバーウィークでした。

新間 不安はありましたね。鬼気迫るものがありましたよ。ローカルな方々は3連休ですと、旅行などに行かれてしまいます。ですが、その中でこれだけ維持できたのはありかなとは思いますね。成功とは言えないですけど、でもたくさんの方に来ていただきましたのでありがたいです。

――そして、ホームで大阪に勝ちます。ですが、動員が伸びませんでした。
(第21節:浜松4-3大阪:浜松・589人)

当日の裏にあった大きな試合が影響したのでしょうか?
(J1・29節:清水エスパルス0-3ジュビロ磐田:アイスタ・18,556人)

新間 この静岡ダービーもありましたが、一番はお祭りですよね。浜松まつりのように、すべての町内から山車が出るような1年に1回の一大イベントの大きなお祭りがあります。ですので、この時期は難しくなります。

――Jリーグの問題よりもそちらですか。

新間 もちろんJリーグの問題はあります。ジュビロ磐田さんと、ファンをシェアしているような感じなんですよね。向こうも応援しつつこっちも応援してくださる方が多いので、ジュビロさんの試合が終わって数時間後からウチが始まるように考えています。

――お祭りをずらすために、なんらかの日程の優先権はあるのでしょうか?

新間 外したいですけど、割り当てがありますからね。他のチームとの兼ね合いとかも出てきますので、ウチだけで決められることではありません。他にも、アリーナの予約の関係が出てきます。ホームゲームはある程度確保しないといけません。それはすべてのクラブも同じことなので、話し合いながら決めていきますのでこれは致し方がないです。

▼逃した目標、プレーオフ進出

――その後立川での6クラブ共同を経て、24節湘南戦で大敗をしてしまう。ここで監督が交代しました。
(24節:浜松0-10湘南:小田原・1,023人)

新間 理由は成績面です。元々豊島(明)はコーチでやっていましたので、就任してもらいました。

――保田(健二郎)前監督は、過去に体調を崩されたこともありましたが。

新間 それは大丈夫ですよ、お元気です。

――安心をしました。そして豊島監督に代わっていきなり勝つ。調子が悪いところで新外国人来て期待が持てる、監督交代で終盤を頑張ろうという、シーズンに2度いいタイミングがありましたね。

新間 たまたまですけどね(笑)。

――神戸の6クラブ共同は、ヴィッセル神戸とのコラボがありました。ですが、浜松さんの試合は、そのヴィッセル神戸が真横で試合中だったため運が悪かったと思います。
(27節:浜松5-1北海道:グリーン神戸・232人)

ですがそれ以外、特にホームの動員は好調でした。

新間 ウチは本当にスポンサーさまと静岡県の連盟さん、あとサポーターさまのおかげです。

――シーズンを通して、アウェーよりもホームの動員が多い傾向にあります。ホームの人気の高さを示していますが、シーズンを通してチームの結果と動員についていかかでしょうか?

新間 今季の目標はプレーオフ進出だったので、目標は達成できなかったことは残念です。動員に関しては、こういう状況でありながらこれだけのものを達成できたので、来てくださった方にただただ感謝ですね。もっともっと多くの方に観ていただけるように、喜んでいただけるように、より多くの方に知っていただかないといけないですね。目の肥えた静岡県ですからね。

――年々伸びているという手ごたえはありますでしょうか?

新間 まだ実感はありませんが、少しずつ名前を知っていただけていると思います。

▼フットサルの認知度

――来季に向けてですが、まずはアリーナの問題があります。2020年に東京オリンピックがあり、現在オリンピックを目指すアマチュア競技や学生の大会も盛んに行われ、体育館が取り合いになり日程だけではなく時間帯の影響も出ていると思います。今現在、実際に影響はありますでしょうか?

新間 おっしゃる通りで、東京で開けなかったいろんな競技の大会がプロ、アマチュア問わず、どんどん玉突きのように地方にスライドしてくるのはよくある話です。今はありがたいことに、そこまで大きな影響は受けてはいませんが、ただ大変は大変ですね。今後その影響はさらに大きくなるとは思います。

――また、Fリーグは2部制になります。すべてのチームが降格をしてしまうかもしれないという恐怖と戦っていくことになりますが、来季についてどういった構想をお持ちですか?

新間 成熟度を増していかなければいけない、というところですね。戦術の浸透度だったり、ひとりひとりの個の力を上げていく。監督を始め、強化部が一生懸命やってくれています。F2への降格は、我々みたいな下位のチームは常々恐怖として持つでしょうから、より1試合1試合がすごく重要になってくると思いますね。ですが、2部制とは関係なく静岡のチームとしての緊張感は常にあります。金銭的なものだったり市場の流れでなかなか上位に上がれませんでしたが、下位にいることに甘んじていたり落ちないからいいやって考えを持ったことは一度もありません。試合に対する集中力をどれだけ上げられるのか、コンスタントに自分たちの力を出し続けることができるか、スタイルを貫くことができるのかに尽きます。

――F2ができたからといって変わらない、今まで通りということですね。

新間 意識的なことはですね。何言っているんだって笑われましたけど、私たちは本当にプレーオフ圏内を目指しています。やるからにはではなく、本当に優勝を目指しています。

――2部制になることでFリーグが発展していくという期待感もあると思います。F2ができることで、Fリーグに今後どういった変化が起こるとお考えですか?

新間 F1、F2合わせて20チームがFリーグに所属することになって、Fリーグの考え方というものがよりいろんな方に浸透するんじゃないかなと思います。全国規模で知っていただくことで、潜在的なものがくすぐられて、より良いものができてくるんじゃないのかなという期待はあります。地域の企業さんや一般の方々が、こんなにおもしろいんだとか、いろんなものにどれだけ役に立つかというフットサルの有効性を知っていただけると思います。フットボールをやっている子供たちだけではなく、判断力とか神経伝達系の話だったりとか、いろんなことがあるんだよということをわかっていただけるようになるんじゃないかなと思います。まだまだFリーグはトレンドになりえていないので、そういうところがどれだけ出てくるかなと期待はありますね。

――一番の問題点はFリーグ全体の認知度でしょうか?

新間 Fリーグもそうですし、フットサルそのものがまだまだサッカーが似て非なるものというところも含め、私たちの能力が足りないがためにこのような状況になっていると思います。フットサルそのものの認知度もまだまだ低いと考えています。

――それは、フットサル界全体にある、やるスポーツであるというイメージの影響でしょうか?

新間 そうですね、大きいですね。カジュアルさがあるが故に仕事帰りにちょっとやれるような、そういう風になっていると思います。それが良さでもありますけどね。メディアの方や、いろんな方々の力添えをいただいていろんな人に知っていただきたいですね。

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Fリーグディビジョン1 順位表(10/20更新) ​​

順位 チーム 勝点
1 名古屋オーシャンズ ​​ 48
2 シュライカー大阪  41
3 立川・府中アスレティックFC  40
4 ペスカドーラ町田  36
5 湘南ベルマーレ 35
6 バサジィ大分  29
7 フウガドールすみだ 25
8 Fリーグ選抜    20
9 ヴォスクオーレ仙台  18
10 バルドラール浦安 13
11 エスポラーダ北海道 13
12 アグレミーナ浜松 8
 

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